野菜の生産から商品化までを
すべて神奈川県横須賀市の
こどもたちが行いました!
横須賀 紫にんじんドレッシング
作っているのは、横須賀ジュニアビレッジのこどもたちです。
「横須賀の農業を観光資源へ」というテーマのもと、横須賀の農家が栽培に力を入れているカラフル野菜を広める活動として、地元の農家さんに協力を仰ぎながら、こどもたちで紫人参を栽培し商品化・販売までを一貫して活動しています。
活動を支援してくれる農家さんも先生
こどもたちの活動は地域の方々の協力もあります。
農業のことを教えてくれるのももちろん、地元の農家さんです。土づくりから栽培方法などを丁寧に教えてくれる先生です。
紫人参はカラフルなドレッシングにすることにしました。
横須賀野菜はカラフルな野菜を多く栽培しているのが特徴のひとつ。収穫した紫人参もすりおろすことで鮮やかなピンク色になるため、そのカラフルな色見を利用できることなどを加味しながら、商品のコンセプトなどをメンバーで話し合い、ドレッシングの商品開発することにしました。
何度も試食を繰り返して完成した
ドレッシングです。
商品開発の途中では試食も行い、こどもたちが納得のいく味に仕上げました。
もちろん、商品のラベルもこどもたちがデザイン。このラベルが決まるまでにも、試行錯誤、時間を費やして考えてきました。
商品コンセプトの見直しと
ボトルラベルのリブランディングも
行います。
横須賀紫にんじんドレッシングの商品開発は単年の活動ではなく、代々のジュニアビレッジのこどもたちが改良を重ねながら製造し続けている商品です。
2023年には、いままで先輩たちが作り上げてきたドレッシングをより多くの方々に知ってもらい届けたいという思いから、思い切って商品コンセプトの見直しやボトルラベルのリブランディングに挑戦しました。
今あるものを作り変えるのは大人でも大変な作業です。メンバーで時間をかけて話し合い試行錯誤する中で「ドレッシングの成長と自分たち自身の成長」を掛け合わせ、「スクスク育つ横須賀野菜の成長」というコンセプトを軸に、新たなボトルラベルへと刷新しました。
販売会も実施しています。
学校が休日の日を利用して、横須賀市内のスーパーや観光施設などで販売会の活動も行っています。手作りのPOPや一生懸命な声がけを行いながら、自分たちの商品を自ら販売し、地元の方々へのPRも行っています。
スティック野菜やトマトなども
相性が良いです。
ドレッシングはクリーミーな味わいです。
スティック野菜などに使われるような野菜との相性が良く、冷やしたトマトなども美味です。様々なお野菜にかけてお楽しみください。
農業×教育×地域
農業を通じて自然・社会とつながり、
自分らしく生きる力を育む
「アグリアーツ」で
次世代を育成するグローカルデザイン
スクールの取り組み
グローカルデザインスクールは、小中学生たちが主役の疑似会社「ジュニアビレッジ」を企画運営しています。ジュニアビレッジの活動でこどもたちは、地域資源を微生物の力で発酵させて完熟堆肥をつくる土づくりから始め、遊休地を使って農作物を栽培し、地域の農業生産者と協力して特産品開発に挑戦。地域課題を農業ビジネスで解決する活動を教育も交えながら取り組んでおり、こどもたちと地域が連携して地元の魅力も発信しています。
活動拠点は、神奈川県の横浜市や横須賀市をはじめ、静岡県の浜松市・菊川市、大阪府和泉市など全国に展開を広げています。
商品の売上の一部は教育事業に再投資され、子ども達の会社経営の運転資金に充当されます。グローカルデザインスクールは商品の売上を教育事業に再投資する循環型の地域次世代育成エコシステムを構築し、ローカルで活動しながら、グローバルに活躍できる人財育成に取り組んでいます。
文 食文化 田中利佳