慶長元年(1596)創業
江戸・東京最古の酒舗
豊島屋本店
明治神宮・神田明神に
唯一の御神酒を奉納
江戸・東京の名門酒蔵
日本酒と言われると何処を思い浮かべるでしょう?東京と答える方は少ないのではないでしょうか。
実は江戸・東京にも、由緒正しい地酒があるのです。
東京最古の酒舗であり、明治時代以降は醸造業を手掛ける豊島屋本店。現在でも明治神宮・神田明神に御神酒を納める唯一の酒蔵です。
明治天皇の銀婚式を祝って
命名された看板銘柄
『金婚』
金婚の誕生は、明治27年(1894年)頃のこと。日本における結婚記念日の先駆けと言われる、明治天皇の銀婚式を祝福する意、末永い幸せの願いを込めて「金婚」と命名されました。
金婚は同社の代名詞となり、その歴史や縁起の良さだけでなく、品質でも評価され「全国新酒鑑評会」において幾多の賞を受賞。また国内だけに留まらず、海外でも高い評価を受けています。
近年の受賞歴一覧
2019年 全国新酒鑑評会金賞
2020年 全国新酒鑑評会入賞
2019年 “Kura Master 2019”金賞
2020年 “Kura Master 2020”プラチナ賞
2021年 “Kura Master 2021”金賞
Kura Master とは毎年フランスのパリで行われる日本酒の品評会で、トップソムリエが集います。
日本国内だけに止まらず海外からも高い評価を受けています。
豊島屋本店の歴史を紐解くと、なんと420年以上。
今に息づく江戸の粋。その歴史をご紹介しましょう。
創業は江戸幕府が開かれる
7年前の1596年
革新的な商売は居酒屋のルーツ
1603年に江戸幕府が開かれる7年前、江戸の中心部神田鎌倉河岸(現在の千代田区内神田)で創業者の初代、豊島屋十右衛門が酒屋兼居酒屋を開いたのが始まりです。
関西方面から運ばれる「下り酒」をたっぷり安く提供し、店頭で豆腐田楽を焼く。それは今で言う居酒屋です。酒とつまみを出す居酒屋が、江戸で広まるのは18世紀。豊島屋本店はその先駆けでした。
ひな祭り恒例の白酒、
結婚式の樽酒の発祥
さらに十衛門は白酒を造って売りだすと、江戸中で評判を呼び「山なれば富士、白酒ならば豊島屋」と詠われるほど江戸の街の名物になったそう。豊島屋の商いの風景は、当時の観光のガイドブックである「江戸名所図会」1836年(天保7年)に描かれ、当時の盛況ぶりを今に伝えています。
ひな祭りにお供えする白酒の元祖、結婚式恒例の樽酒の発祥とも言われています。
幾度の困難を乗り越え、
現在は16代目
明治時代の中頃、第12代当主吉村政次郎の時に、清酒の醸造業を自ら手掛けるようになり、兵庫・灘で自社醸造を始め、昭和初期には蔵を東京に移設(東京都東村山市)。その後は関東大震災で店が倒壊、東京大空襲で店が全焼、終戦後に同じ場所で再開を試みましたが、連合国軍に接収されるなどの苦境を乗り越え、今に至ります。
現在は16代目を吉村俊之さんが務めます。
東京の地酒と聞かれて、どのようなイメージをお持ちになりますか?
「美味しくない」という印象をお持ちかもしれません。
しかし、東京都東村山市で丁寧に醸される弊社のお酒は「切れの良さ」と「味わい深さ」の何れにおいても、洗練された満足感をお客様にお届けしております。
16代目当主 吉村俊之さん
水・米・蔵人の心意気と
醸造技術が生み出す
東京の地酒
富士山から流れる伏流水を、地下150メートルから汲み上げ仕込み水として使用。清らかな軟水で酒造りに適し、お米を厳選して丁寧に酒を醸しています。
また蔵人が出来るだけ手造りで、丹精込めて酒造りに励んでいます。
「お酒を醸すことにより、お酒の良さを生かして人と人のつながりを生み出し、誰もが楽しく幸せに生きる社会をつくる一助になりたい」との蔵人の想いから生み出されるお酒は、東京の地酒として親しまれています。
豊島屋本店の代名詞、金婚や創業者の名を冠した十右衛門、オール東京の原料で醸した江戸酒王子など数種類をラインナップしました。
大都市・東京らしい洗練された味わいです。
是非、一度味わってみて下さい。
大吟醸
金婚
醸造技術の粋を集めて、低温で長期間発酵させることにより完成した逸品。
最高の酒米である兵庫県産の山田錦を35%まで磨き、全国新酒鑑評会で幾多の賞を受賞した、出品酒をベースにつくられた豊島屋本店最高級の大吟醸です。
芳醇な香りと味をお楽しみ下さい。
純米無濾過原酒
十右衛門
創業者である十右衛門の名が付いた豊島屋本店の主力銘柄の純米無濾過原酒です。
清々しい香りと味わい、キレ、喉ごしを併せ持ち、流れるような滑らかな飲み口で、キリッととキレの良い後口で料理に合います。
味わいを妨げないように香りを抑えていますので、料理の味を引き立てます。