高知を象徴する柑橘
高知県産「
土佐文旦
」
種があるからうまれる美味
多くのフルーツで種のないものが生まれる中、土佐文旦には昔から種が存在し続けています。
実はこれこそが美味しさの秘密。
文旦の研究がされるなか、種なし品種も検討されていました。
しかし、種が無いことにより、大きく育たず、味わいも伴わなかったそうです。
多くの植物がそうであるように「次の世代を残す力」が『生命力ある美味しさ』を生み出しているのです。
高知の太陽と自然の恵みが
一玉へ集約
成長真っ只中の11月に訪れた産地の様子です。
転げ落ちそうな傾斜地は、水はけが良く、朝から晩まで太陽の恵みを逃しません。
見下ろす景色は圧巻ですが、この傾斜地で手間暇惜しまず育てる大変さときたらー。
少しだけ草刈りや収穫の様子をご想像ください。
土佐文旦が高級柑橘といわれる所以が垣間見えてきます。
土佐文旦の収穫は12月中旬から1月中旬。
収穫後は畑の室(むろ)で貯蔵し、追熟させます。
適度に酸味が優しくなり、甘酸のバランスのとれた上品でマイルドな文旦に。
美味しいフルーツは数あれど、文旦ほど「食べ続けられる美味しさ」、「楽しみ続けたい香り」を持つものは限られています。
南国高知を象徴する柑橘
年末に水晶文旦をお楽しみくださった方も、ぜひ味わいの違いを堪能ください。
水晶文旦は女性的、ハウス土佐文旦は男性的な力強さ、露地土佐文旦は力強さに優しさを併せ持った味わいです。
文旦のヘタが取れたもの、または取れやすくなっているものがございます。これは『完熟』の証。
また、皮には苦味成分が含まれていますが、果肉にはほとんど含まれていません。
綺麗に剥いて果肉だけにすると、より本来の美味しさが楽しめます。