GI 特産品 ブランド ねぎ 葱 | 通販 お取り寄せ
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新里ねぎは、栃木県宇都宮市新里町で江戸時代から自家採取栽培(自らの畑で育てた葱から種をとり栽培すること。一般には種屋から買う)されてきた在来種の曲がり葱です。柔らかく、甘みが強く、青葉も柔らかく、生で食べても辛味が少ないのが特徴です。
この地域の粘性の高い土は深く穴を掘るのが困難。その状況から浅く掘った溝に葱を斜めに寝かせて植える「曲がり葱」の栽培方法が生まれました。
小石混じりの粘性の高い土質が
ぐにゃりと曲がった新里ねぎを生み出す
葱は中国西部が原産で、朝鮮半島を経て日本に伝わったと言われています。700年代に編さんされた日本書紀や延喜式にも記載がある歴史ある野菜です。古来より日本には葱ファンが多かったのか、あっという間に全国に広がっていき、地域の土質や環境・栽培技術によりその地域ごとの個性を持った葱が生まれます。
葱の種類は大きく分けて根深ねぎ(白ねぎ)と葉ねぎ(青ねぎ)に分かれます。新里ねぎは根深ねぎに属し、本来は他の地域と同じくまっすぐ育つものなのですが、この地域の凝灰岩土質の山崩れにより誕生した小石混じりの粘性の高い土質がこの葱の形を変えます。
この土は水分を含んだ後に乾燥すると固まってしまう特徴があり、特に昔は鍬を使っての手作業では深く掘ることができませんでした。その結果、浅く掘った溝に斜めに植えざるをえず、それが育つと自然の法則で太陽に向かって育つことにより「曲がった葱」が誕生します。
「植替えと曲げる」ことにより
甘く柔らかに
実は、青葉もおいしい
新里ねぎは、11月にポットに種を蒔き苗を育てます。4〜5月になるとポットから取り出し畑に定植をします。7〜9月頃に新里ねぎの最大の特徴となる「踏返し(ふんがえし)」と呼ばれる、一度苗を抜き横に浅く掘った溝にねぎを斜めに寝かせて植える作業を行います。この時に、外葉は枯れ、内側から新しいく柔らかで甘い葉が出てきます。また斜めに寝かせた葱は自然の作用で太陽の方向(上)に伸びる事で白い部分が曲がった形状になり、この曲がって育つストレスにより甘さが増します。
新里ねぎの真ん中の青葉の部分もおいしいです。柔らかな部分を選んで是非お召し上がりください!
産地直送!
抜きたての葱の味が楽しめます
抜きたてのみずみずしい葱は、エグミが無くてとてもおいしいです。青葉までおいしく、1本で想像以上にたっぷり楽しめます。葱は時間の経つほどに味が落ちていきますので、ご自宅では玄関やベランダなど涼しい場所に置き、蓋を開けて新聞紙をかけて保存してください。
新里町民になったつもりで、
葱がたっぷりある生活をお楽しみください!
地理的表示(GI)保護制度とは、風土や伝統が育んだ特色ある地域産品を保護する制度です。
栃木県新里町の新里ねぎの素晴らしさが、日本だけでなく世界に広がる日がきっとくると思っています。
文:井上真一