スイカの名産地・尾花沢
水分たっぷり・シャリ感にこだわる
菅野貴広さんの
大玉尾花沢すいか
菅野貴広さんが作る大玉すいかは、シャリ感と水分量にとことんこだわっています。もちろん、糖度も高く甘いのですが、すべてはシャリ感にこだわり仕上げるのです。
かぶりつくと滴る果汁の量に驚きます。スイカの名産地・尾花沢のなかでも屈指の生産者が作るスイカを産地直送でお届けします。
すいか好きが追求する
「おいしいすいか」
尾花沢で生まれ育ち、もともとすいかが大好きな菅野さんが「理想のすいか」を追求し、10年以上試行錯誤しています。そのこだわりはとても細かく、品種、土づくり、与える肥料、水の量、蔓の管理、収穫のタイミングどれもまだまだ研究中だとおっしゃいます。 すいかへの情熱がひとしおです。
- 1.徹底したツルの生育管理と収穫タイミングで決まるシャリ感
- 2.みずみずしい果肉・滴る果汁が甘〜い水分量
- 3.肥料のバランスで仕上がる糖分の質
- 4.畑づくりと栄養を実に集中させるため、1株2果を徹底し仕上げる糖度
気泡があるのが理想です
一番大切にしていることは「シャリ感」です。つぶつぶと見える白い小さな気泡。菅原さんはこの気泡こそがシャリ感と水分量がベストな理想のスイカだと言います。
糖度が高く仕上がります
菅野さんの畑づくりは、とても特徴的でした。畝(うね)と畝の間がとても深いのです。この畑づくりこそが、糖度を高く仕上げるコツなのだとか。
尾花沢は日本海から流れてくる雲が奥羽山脈にぶつかり、雨雲の通り道になっています。夏は良く雨がふるそうで、収穫前のすいかが水を吸うと糖度が低くなってしまいます。もともと水はけのよい土地ではあるのですが、さらに高低差を付けることですいかが水を吸わないよう対策しています。
通常のすいかは糖度が約11℃前後なのですが、菅野さんのすいかは糖度15度以上のものもあります。糖度選果はしていませんが、甘いすいかに仕上がっています。
尾花沢はすいか栽培に
適した環境です
尾花沢市は日本三豪雪地帯で、奥羽山脈からのミネラルたっぷりの雪解け水に恵まれています。そして、菅野さんのすいか畑は火山灰土と腐植で構成されている黒土で、水はけがよくすいか栽培に適した土地でもあります。
真夏でも夜間の気温は約20℃、日中が約34℃のため、この気温差がぐっとすいかの糖度をあげます。
「尾花沢スイカ」とは、尾花沢市の周辺でとれるスイカの総称です。栽培の歴史は古く、昭和の初期から作付けがスタートしました。
すいかは追熟しないので、畑で一番おいしいタイミングを見極め収穫し、冷蔵便で産地から直送します。
届いてすぐにカットしてお楽しみください。
カットが重要
写真のように切るのがオススメです
カットのポイントは、すべてのカット部にスイカの中心が入るように切る事です。大人数で食べる時は、全員が最も美味しい部分を食べることが出来るように放射状にカットがおすすめです。
まず半分にカット(中心が一番甘いんです!!)
さらに1/3にカット
全てのカットに最も甘い部分が
入り等しい大きさに出来上がります。
文:大村 花恵(食文化)