豊洲市場から「新しい旬」をお届けします
商品の購入はこちらから
今、「旬」が変化しています!
生息しないはずだった海域で揚がる水産物(北海道のマフグやブリなど)のニュースを観たことがあるのではないでしょうか。
青森の桃や宮城のみかんなど、フルーツの栽培できる北限も上がってきています。
世界的な気候変動や海水温度上昇に伴い、これまでの旬の概念とは、異なる時期や違う場所で漁獲・収穫されるようになったのです。
巨大市場に拠点を持つ豊洲市場ドットコムだからこそ「新しい旬」を迎えた食材について、いち早く情報を得て、皆様に紹介することができます。
ご家庭で、ぜひ「新しい旬」を美味しく味わってください。
四季がなくなってきている
日本料理の世界は特に厳しい
- 山治 山崎社長 -
魚に師走と書く冬が旬のブリ。ここ数年は8月に北海道で大豊漁とのニュースが続いている。
最初の頃は産地では扱い方が分からなかったけど、今ではタグ付してブランド化も進んでいる。脂を見たら8月末時点で既に良い状態。羅臼も根室もいい。半年は時期がずれてることになるよね。
特に春と秋の季節感のある魚が厳しい。秋刀魚、鮭なんて買わないわけにいかないし店前に並べてはいるけど良い状態とは言いにくい。今(8月末)だと鰆(サワラ)が定置網に入ってくるけど、 旬を重んじる日本料理の世界では、青紅葉(春)にあわせるサワラを赤紅葉(秋)にのせるわけにいかないから苦労している
技で異常気象を乗り切れるか
- 亀福 双木会長 -
天然の車えびは夏が旬と言われるが、それも1960年頃まで。昨年、夏に池入れした稚エビが、暑さで何万尾も死んでしまい、なんとキロ4万と過去最高相場に。
温暖化で生育が早く、本来一番欲しい12月末前に育ってしまい需要期に無くなってしまうのではと懸念している。
エビは海水温、輸送時のたった1度の差が命取り。そんな中にあっても、荷主や作り手によっては餌や水質に最大限配慮した強い個体を出荷タイミングをハイシーズンに合わせて出す生産者もいる。産地の生産者の努力に期待したい。
夏場の魚のはずが
8月の終わりになって
ようやく良い状態
- 高邦
八角社長
-
本来7月が旬のアジだが、8月末でも丸々と太ったアジが手に入るようになった。
これまでなら8月でアジも終わりの時期だが、ここからあと1か月は良い状態で出せる。
ゴマサバもやっと良い状態になり、ここからという状況。
季節外れでも、良いものを見極め提案する
- 藤田水産 藤田社長 -
ここ数年宮城の太刀魚が増えた。暖かい海の魚なのに。すごく良い状態だった。
アカムツも同じ。以前、しょっちゅう常磐に行ってた頃には殆ど見かけなかったのに今は当たり前にいるよね。
その時期のその魚種を欲しいと言われても無いので、全く別の魚種を勧めるたりする。魚種のランクも選びながらだけど、例えば甘鯛、太刀魚、カマスなんかで、今良い状態っていうのを進めているよ。夏から秋が一番苦戦するね。