800gを超える大きな房を、ゆっくりと樹上で完熟させます。
鮮烈の香りで魅了する
室園二也さんの
シャインマスカット
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福岡県筑後市でシャインマスカットを栽培している室園農園の室園二也さんを訪ねてきました。
果樹栽培歴50年。「一にも二にも、美味しい葡萄をつくりたい」という信念の農家さんです。
「800gを超える大きな房にもかかわらず、味ののりは抜群で、香りが素晴らしい。
味も栽培方法も他に類を見ないシャインマスカットです」と、果物バイヤー歴15年の男が絶賛する内容に間違いはありませんでした。
うまいもん筆頭目利き人、dancyu元編集長
町田成一
美味しい葡萄をつくりたい。
開口一番、「一にも二にも、美味しい葡萄をつくりたい、と思ってやってきました」と、室園二也(むろぞのつぐや)さんは語ります。
そのため室園さんは、シャインマスカットを樹上で完熟させます。
鳥の害や、かすり症という葡萄の表皮が傷むリスクなどは高くなるものの、「その味には変えられない」、というのです。
樹上で完熟させたシャインマスカットは糖度が上がります。そして香りが華やぎます。
とくに室園さんの葡萄の香りは、シャインマスカットの祖の一つであるヨーロッパ系品種のマスカット・オブ・アレキサンドリアが強調されます。だから、美味しいのです。
健康な木を育てています。
「葡萄は土と木がつくってくれます」と、室園さんは語ります。
「土も木も人間と同じです。化学肥料という薬やサプリメントには一切頼らずに、稲藁を敷いたり、キノコ栽培の菌床などを堆肥にして、土にいろいろなものをちゃんと食べさせて、葡萄の木が健康に育つようにしています」。
室園さんの圃場は草が見事に生えています。「微生物が増えて土が活性化しますし、益虫のすみかにもなるので、農薬を極力減らすことができます」。室園さんは、6月に消毒をした後は農薬を使わないそうです。
室園さんは、自然の力を生かして、大きくて美味しい葡萄を育てているのです。
11月末まで出荷できます。
福岡県産のシャインマスカットの収穫は、8月中旬からおおむね9月一杯。寒冷地の長野県でも10月末が一般的です。
ところが、室園さんのシャインマスカットは11月末、もしくは12月にも収穫ができるのです。
ゆっくりと大きく育て、樹上で完熟させるからです。
通常は、開花後100日で収穫するのが目安ですが、室園さんはそれが150日以上、場合によっては180日にもなることがあるそうです。
味がのるまで収穫をしないからです。
シャインマスカットの出荷基準は糖度18度前後が一般的ですが、室園さんは20度を目安にしています。
果物バイヤー歴15年の
赤羽冬彦も絶賛。
「室園さんは、見た目よりも味を最優先させている農家さんです。昨年初めていただいた時の衝撃は忘れられません。皮が薄くて、甘くて、味が深く、そして何よりも香りが素晴らしいのです」と、(株)食文化で果物バイヤー歴15年の赤羽は絶賛します。
室園さんのシャインマスカットは、樹上で長く栽培するため、皮の色が黄色くなり、やわらかくもなります。いわゆるパリッとした歯切れではないのです。しかし、それを補って余りある香りと美味しさがある、と赤羽は言うのです。
孫が食べて安心なものを。
室園二也さんは、1955年8月27日生まれ。果樹の栽培歴は50年になるそうです。
「私が生まれ育った福岡県筑後市は、水はけのいい火山灰土壌なので、桃、梨、葡萄などの果樹栽培に適しています。ほかに、お茶の栽培も盛んな土地です」。
室園農園は家族経営です。お孫さんが、小学6年生(令和4年現在)を筆頭に3人いらっしゃるそうです。
「孫ができてからは、孫が一番美味しいと言ってくれる葡萄をつくりたいと思ってきました」。だから、安心安全も必須なのです。
美味しい葡萄は幸せです。
「室園農園は、気持ちの良い圃場でした。室園さんも大変に感じの良い方です。
信念やこだわりを鼻先にぶら下げていないのです。
室園さんのシャインマスカットは好き嫌いがあるかもしれません。
でも、この美味しさは本物だと思いました。
ゆっくりと自然の力で育つ農作物には、人を幸せにする力があるからです」。(町田成一)
ぜひ、お楽しみください!
シャインマスカットの常識を覆すような、美味しい葡萄をぜひお楽しみください。