マンゴーロールケーキ

私たちは、日本大学生物資源科学部住まいと環境研究室のLBP（ローカルブランドプロジェクト）チームです。地域を盛り上げるために全国に埋もれているローカル品を探し、現地を訪れ、自分たちの言葉でより多くの人に魅力を伝える活動をしています。

ロールケーキの作り手である藤田梨恵さんとは、2015 年から毎年私たちの大学の学部祭にて藤田さんが運営 する「おきぽたショップのスイーツ」を一緒に店頭で販売しています。そして今回、私たちのプロジェクトが “フードロス”をキーワードに活動していることが、今回のロールケーキを取り扱うきっかけとなりました。

今まで数万個ものマンゴーに触れてきた自称マンゴーソムリエの藤田さんが見極め、厳選した果実を使用しています。これらは収穫してすぐに冷凍するか、ピューレに加工しているため収穫時期の限られたマンゴーを一年中新鮮な状態で味わえます。柔らかく、果汁の多いアーウィン種を使用しているのでみずみずしく優しい甘さを感じられます。

沖縄マンゴーは、沖縄の暖かい気候で育った天然のまろやかな甘みが特徴です。しかし、台風被害や暑さで煮立ってしまうなどの理由で、味や香りは優れているにも関わらずロスになっています。 藤田さんはそれらのマンゴーを使ってスイーツを作っています。

ジューシーな口当たりが特徴であるこのロールケーキの秘密は、中央のピューレです。 マンゴーの糖度が 15 度になるまで糖度計で様子をみながらよく煮込み、コクと甘味を 引き立てたました。マンゴー果実を食べているようです。

スポンジは、卵白を泡立てて焼き上げているため、スフレのようなふわふわ食感を楽しむことができる一品となっています。また、アクセントとしてオレンジの洋酒を加えているため、食べた瞬間マンゴーとオレンジの香りを口いっぱいに感じることができます。ピューレをブレンドしたマンゴークリームは甘さ控えめに仕上げることで、マンゴーの甘さを引き立てています。

このロールケーキは、すべての工程が手作業なので完成するまでに丸 2 日間かかるため、数多く作ることができません。そんな、ひとつひとつ思いのこもった一品を今回は特別にご紹介できることになりました。

前日に冷蔵庫で解凍して食べるのがおすすめです。冷蔵庫で 1 日かけて解凍することで、ス フレ生地のふわふわ感、ピューレのジューシー感、クリームのなめらかさをより一層楽しむ ことができます。無糖の紅茶やシャンパンとも相性抜群です。