料理好きに試してほしい
とらふぐ白子で気軽に料理を楽しむ
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ふぐの白子と言えば、高嶺の花。そんな印象を多くの方が持つように思います。
確かに料理屋では1皿3000円か、高級店ならさらに高価格で提供されているためです。
そんな白子ですが、コロナが猛威を振るった2020、2021年度は、飲食店が開店休業を強いられ、ふぐ相場も大幅下落を起こし、当店もふぐ白子の販売協力を行いました。
今年はどうかというと、時化の影響か、ふぐ自体入荷が少なく、それゆえ白子相場も高値止まりです。
折角お客様が白子に親しまれているのに・・との思いで、養殖フグの刺身加工を行う福岡のまるごう商店に協力してもらい、冷凍のふぐ白子を安く確保できました。
「基本うちは身の方を製品にして売るからね。白子は副産物だから…出た分だけ地元百貨店とか大阪に売ったりするんだよ。ちょうどこの原料どうしようかって考えてた所だから是非使ってほしいです」とまるごう商店の加地専務。
ある意味勿体ない素材なのでお料理を選びがちですが、手軽に様々な料理を試して遊んでみてほしいと思います。
22年1月〜22年2月までに
採取された白子です
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長崎県産の養殖とらふぐが活の状態で毎日搬入され製品を加工している福岡県の㈲まるごう商店。活とらふぐが身欠きにされる段階で白子を選っています。白子は大体5-8個で300gになる様袋詰めし、順次リキッド凍結器で瞬間凍結します。
産卵期前、皮がしっかりとして身に張りがあり、ずっしりと存在感のある白子です。サイズ混合で、1個が大体60〜30g(この数値よりも大きい・小さい白子が入る場合もございます)。使い勝手が良い大きさです。
例えばこんな食べ方で
世の中のレシピの多くは、タラの白子を使うものが多いですが、究極食材ふぐ白子を使うから楽しいのです。
解凍は、冷蔵庫で自然解凍するか、冷水解凍して使って下さい。
注意点はこれだけ。
●調理に入る前に優しくキッチンペーパー等で表面の水分を拭う事、白子の芯までしっかりと解凍する事(これは持って硬さを感じ無くなればOKです)が大切なポイントです。
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・白子をたっぷり忍ばせたグラタン 切って入れたいので中サイズ向きです
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・皮のカリッと感とまったりした白子の食感の違いが楽しい天ぷら(もしくはフライ) 大サイズを使いハフハフといただきたいです
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・白子を卵液に忍ばせた茶碗蒸し 椀が小さいので小サイズ向き
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・あん肝の煮付けならぬ、白子の甘辛い煮付けはご飯に載せて食べたい背徳のグルメ 中〜大サイズがお勧めです
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・白子鍋では思い切ったアレンジを利かせて・・
鰹節で取った一番出汁に白子を投入。これは是非食べていただきたいです。中身が溶けだし、さながら超特濃なクリームソースです。
白子を外から触って(もしくは白子を生のまま切って確かめても良いです)、柔らかそうなものを使うのが肝心です。成熟しきった白子だと溶け切らないことがあるためです。
〆は餅を入れて雑煮、、と言いたいところですが、これを洋風に仕立てて、パスタと茸、さらにはチーズを思い切って入れてしまえば洋風にも楽しめます。
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焼きの調味料は塩だけ。さっと目線の高さから一振りです。
アルミホイルの上に乗せてオーブントースターか魚焼きグリルでじっくり焼いても大丈夫です。薄く脂をホイルに塗る事と、小まめに白子をひっくり返す手間が生じますが、白子の美味さを思えばこの一手間ですら愛おしくなるはず。パリッと焼けた皮目の美味さに魅了されます。
昆布で〆てからトースターで焼くと、さらに白子の美味しさが格上げされ、他に喩え様がないほどの至極の美味さです。
300gはあっという間になくなります。実際1調理に2〜3個ずつ使ったのですが、2袋はすぐになくなりました。(実際本商品撮影時、私含め3人で取り合いしました。)
古代四大美女、西施にちなみ「西施乳」と呼ばれたとらふぐの白子。
その美味さに骨抜きにされる事必至です。
文・(株)食文化 川口