寒波で壊滅的な被害を受けた
長崎県の「枇杷」
生産量日本一、長崎県の露地びわが
壊滅的な不作となっています。
長崎県の露地栽培品の枇杷がちょうど“小指の爪大”サイズになったころ、2023年1月25日に最強寒波が到来。
赤ちゃんサイズの実は中まで凍り、細胞が壊死。生育が止まってしまいました。
もともと温暖な気候を好む枇杷。
温暖な気候で名産地を形成する長崎県でも、この時期の平年の気温を8度も下回る、-5度を記録したことで、甚大な凍害が出てしまいました。長崎県として総額5億3000万円の損失が見込まれています。
長崎県のびわはまさに、初夏のフルーツ。
スーッとした透明感のある甘さと多汁な果肉は汗ばむ陽気のころに食べたくなる、
他に代えようのない一品です。
ハウス栽培品と露地栽培品とがありますが、例年、数が増えてお求めやすくなる露地栽培品(5月上旬ごろからの出荷)は残念ながら、どこまで出荷量を見込めるか、目途が立っていないといいます。
毎年皆様に大好評をいただく「なつたより」も露地びわの代表商品です…
被害を免れたのはハウス栽培品(3月下旬からの出荷)です。
今年はこれしか枇杷を楽しむ方法がないかもしれません。
一人でも多くの方に楽しんでいただき、来期の長崎県の「枇杷」にもご期待いただければと思います。
「いつも露地びわを食べていた方に、今年は是非ハウスびわを食べて頂きたいです。
本年産はびわ袋も多くかぶっており、豊作年の傾向となっています。食味も上々の仕上がりです。」
「年々生産量が減少していく中で長崎びわの影が消えないよう、一生産者として、1粒でも多く届けたい。露地品も遅れ花がわずかに残っているので、大事にして1粒でも多く出荷できるように努力していきたい。」
長崎びわ部会 千々びわ部会
長崎ハウスびわ部会 副部会長 森 純幸さん