実測糖度17度超を記録した
茨城 芝田誠一さんの
「キスロマンメロン」
豊洲市場で出逢った
衝撃の美味メロン
「際立って美味しいものを作る人がいるんだ」と、豊洲市場のセリ人が紹介してくれたこのメロン。
きめ細かな果肉、あふれる果汁、何よりも信じられないほど甘く濃厚なその味わい。
糖度を測ってみると17.2度を記録。
平均的なメロンで糖度13度〜15度ほどなので、これは驚異的な数字です。
糖度選果はされていませんが、どれをとっても美味しいので、これを作った方は相当な腕前です。
写真左は芝田誠一さん。写真右は、息子さんの明弘さん。 茨城県で農協などに属さず、独自の栽培を実践するこだわりの生産者です。
茨城県で栽培されている青肉のアンデスメロンは、早い人は着果から50〜55日程度で収穫しますが、芝田誠一さんのキスロマンメロンは、なんと60〜65日で収穫します。
「収穫の目安として糖度16〜18度を目指しています。」とは、芝田誠一さんのお言葉ですが、それだけしっかりと熟して収穫しているのです。
私たちに収穫したメロンをふるまってくれた奥様が
「美味しいものを作ってお客様に満足してもらえれば、それが返ってくるから。」
という言葉を繰り返していたのが印象的でした。美味しいものを食べてほしいというサービス精神が、表情や言葉から溢れているのです。
芝田さんのメロンに魅了される人間は多く、最近はあちこちから声がかかっているらしいですが、作れる量には限界があるから・・・と、今までのお客様を大切にしているようでした。
芝田さんがこだわる
キスロマンメロン
キスロマンメロンは平成7年に誕生した高級マスクメロン(アールス)とネットメロン(アンデス・ローラン等)を掛け合わたハイブリッド品種。
写真のように、メロンの下にプラスチックの網を引くことで、メロンのネットが美しく出ています。手間がかかりますが、時々メロンの向きを変えてまんべんなく美しいメロンに仕上げます。
主に大量生産向けの品種といわれていますが、芝田さんは種も選び抜いていて、一般のキスロマンメロンとは違うそうです。
さらに「海藻・モリンガ・ステビア栽培」というミネラル栽培により、高糖度に、果肉もギュッと詰まり、緻密に育て上げています。
2022/6/25の取材当日も、真っ黒に日焼けした明弘さんが、ハウスの遠くのほうで栄養を与えるために、モリンガ・ステビアを散布している真っただ中でした。
毎日の大変な仕事により、美味しいメロンができる瞬間を目の当たりにしました。
全国様々なメロン農家さんを訪ねてきましたが、これほどの「キスロマンメロン」は出会ったことがありません!
この美味しさは本物です。どうぞお楽しみください!