宮城県三陸十三浜産漁業生産組合 浜人
『湯通し塩蔵わかめ』
宮城県三陸沖の十三浜、漁業生産組合浜人の湯通し塩蔵わかめです。栄養豊富な漁場で収穫したわかめをすぐに茹でてから塩蔵にし、美味しさをそのまま閉じ込めたわかめです。
養殖場が外洋にあるため、荒波にもまれたわかめは葉肉が厚く、シャキシャキとした歯ごたえがあります。 湯通ししているので、塩抜き後はサラダ等ですぐに召し上がれます。火を入れても肉厚で食感が残るため、味噌汁や鍋物にも最適です。
荒々しい波が
肉厚なわかめを生みます。
十三浜はミネラル豊富な水が北上川から流れ込む好環境にあります。また、外洋に面した環境でわかめ養殖を行っているため、潮の流れが速く荒々しい波にもまれることで、シャキッと肉厚なわかめが育ちます。
水揚げしたわかめは生のままだと溶けるなど品質劣化が早いため、沖で水揚げしてから1時間もかからずに茹でて塩蔵にまで仕上げます。これにより香りと食感が保たれます。
塩分濃度は約30%以下の
塩蔵わかめです。
一般的な塩蔵わかめの塩分は40〜70%が通常ですが、浜人では塩を必要最低限に抑え、塩分濃度は約30%以下にしています。塩分濃度が低いので塩を抜いた際のわかめの縮みが少ないのも特徴です。
また、塩分が高いと塩と共に水分を入れて調整しますが、塩分が低いと水分を加えないため葉肉が弱ることがありません。このため、香りと旨味、しっかりとした食感が残ります。
震災後、地元の漁師たちが
結束して立ち上がった『漁業生産組合浜人』
2011年の東日本大震災により、十三浜も甚大な被害を受けました。漁で使う船や道具を津波で流された、地元の漁師たち5家族が地元漁業の復興をめざして結束し、漁業生産組合浜人を作りました。
これまでは養殖や収穫のみを行っていましたが、協力しあうことで加工から販売まで行い、品質の向上と十三浜のわかめの認知度を高めるべくブランド化に力を入れました。
茹でても煮ても
食感が残ります。
塩蔵わかめは、使う分量だけカットし、真水で5分程戻します。(約3〜4倍に増えますのでご注意ください)。2〜3回水を変えると上手に塩が抜けます。戻し過ぎると食感がなくなってしまうのでご注意ください。
おすすめの食べ方はしゃぶしゃぶです。さっとお湯にくぐらせると鮮やかな緑色になり、磯の香りが広がります。葉肉の厚さと食感のある十三浜のわかめならではの楽しみ方です。
食文化 林