食べられるカニ甲羅 青森県八戸市 宝成食品
『器ごと食べる蟹グラタン』
青森県八戸市にあるズワイガニやエビなどの水産加工会社が作る、『器ごと食べる蟹グラタン』です。これまでにない、食べられるカニの甲羅の器を商品化しようと、宝成食品の代表取締役の河村隆衛さんが試行錯誤の結果作り上げました。
グラタンはカニのエキスやむき身も入った本格派です。甲羅の香ばしくパリッとした食感とカニの風味豊かなグラタンのコンビネーションが新しい、『器ごと食べる蟹グラタン』をお試しください。
きっかけは、
カニの甲羅の欠品でした。
以前より、カニ甲羅グラタンは宝成食品の主力人気商品でした。グラタンの器の甲羅は、国外から輸入しているため、漁獲不良や値上げなどにより安定して仕入れることができず、時には欠品してしまうこともありました。安定して商品を提供することはできないか。と考えた河村さんは、甲羅の器の製造を開始します。
アイスクリームのコーンから
着想を得た、器づくり
『せっかくだから、甲羅の器も食べられた方がゴミも出ないし、環境にも優しい。』そう考えた河村さんは、器の候補に思い浮かべたアイスクリームコーンや最中のメーカーに委託製造の相談のため奔走します。
しかしながら思うように折り合いがつかず、コーンや最中の皮の製造機械のメーカーを購入し自社で製造することにします。
試行錯誤の末、出来上がった
「食べられるカニ甲羅の器」
河村さんがこだわったのは本物に近いカニ甲羅です。見た目に加え、甲殻類の香りをロブスターの殻ペーストを加えることで表現しました。また、開発の中で最も大変だったのは、水分に強いことです。
グラタンを入れても耐えられる器を目指し、原料の小麦粉やコーンスターチの配合を何度も変えて挑戦しました。その結果、グラタンを入れてもパリパリの食感を保った香ばしい味わいの「食べられるカニ甲羅の器」が出来上がりました。
美味しいグラタンを
製造するための原料へのこだわり
河村さんにとって食べられる器づくりがゴールではありません。美味しいグラタンのために、グラタンで使われる原料も厳選しています。一般的に冷凍蟹にはグレーズという氷の膜をつけて保存します。
これにより蟹の酸化や乾燥を防ぐのですが、この氷の水質が解凍時の味わいに影響するため、宝成食品ではズワイガニをベトナムやインドネシア等から輸入する際にノーグレーズで仕入れ、自社工場で手作業でむき身にします。お客様に安心して食べて欲しい想いから、細部にも注意を払って製造を行っています。
なめらかでコクのある
カニエキス入りホワイトソースです。
グラタンのホワイトソースは大手メーカーハインツを使用します。ハインツのホワイトソースはバターのコクと濃厚なクリーム感が特徴の本格ホワイトソースです。
このホワイトソースに国内産のカニエキスと炒めた玉ねぎペースト、本ズワイガニ身を混ぜ、最後にチーズとカニの棒肉をのせます。
ホワイトソースのコクと玉ねぎの甘み、カニの風味の調和がとれたクリーミーなグラタンです。そこに香ばしいパリパリ食感の器が加わり、最後まで楽しめます。
トースターでも
調理が可能です。
『器ごと食べる蟹グラタン』は冷凍でお届けします。冷蔵庫で解凍後トースターで焼成してください。パーティやお祝い事などの華やかな食卓の際だけではなく、手軽なのでスナック感覚にと幅広く活用できます。
化粧箱入りもございますので、贈り物にも最適です。新食感の『器ごと食べる蟹グラタン』を是非お試しください。
食文化 林