あっさり醤油スープと細めの縮れ麺が特徴の
山形県の人気ご当地ラーメン
米沢らーめん すがいの
ラーメン
そのまま温めるだけでいい店内で作った
スープ、手もみ縮れ麺、チャーシューなどの具材のセットです。
支那そばを洗練させた懐かしい味。
米沢らーめん すがいのラーメンは、洗練と懐かしさをあわせもつ醤油ラーメンです。透き通った醤油ベースのスープは、鶏、煮干し、かつお節と醤油の香りが調和して、気分を高揚させます。一口啜れば、味は深く、醤油のカドもたちません。しかし、塩味はしっかりとさせてあるのでスープの輪郭は明確で、細めの縮れ麺を甘く生かします。厨房で作るラーメンスープそのままを、中華麺、具材とともに送っていただきます。麺は、米沢らーめん伝統の喉越しのいい細めの縮れ麺です。
主人の須貝照善さんです。
米沢らーめん すがいは、平成20年1月に須貝照善さんが創業。山形県米沢市の中心部から車で約15分。米沢市に隣接した高畠町の畑の中の一軒家にもかかわらず、昼時には行列ができる人気店です。その一番人気がラーメン。画像のようなシンプルな醤油味のラーメンです。「米沢らーめんは、大正時代の支那そばを一つのルーツに発展してきたラーメンです。毎日お店で作っている味付けをしたスープをそのまま送りますので、ご家庭でぜひ本物をお楽しみください」と、須貝照善さんは語ります。
伝統を磨いたスープです。
米沢らーめんの伝統は、鶏ガラと煮干しが基本のあっさり醤油系です。
「うちのスープは、鶏ガラと煮干しに、豚ガラ(豚骨)とカツオ節を加えて、あっさりとした中にもコクのある出汁にしていることが特徴です。徹底的にアクを取り、沸騰させずにじっくり時間をかけてとった澄んだスープが自慢です」と、須貝照善さん。画像のように、美しく透き通ったスープです。
これが醤油スープです。
芳しいスープです。いわゆるジャンクな臭みが全くない、醤油のカドもない、美しい味わいのスープです。出汁を丁寧にとっていることがよくわかります。
「材料は、メンマ以外はすべて国産です。とくに醤油やチャーシューの豚肉などの素材は地元のものを選んでいます」と、須貝さんは語ります。
麺は細めの縮れ麺です。
「麺は、米沢らーめんならではの、細めの中華麺を手もみして仕上げる縮れ麺です。手もみをしたら2〜3日おいて小麦の旨みを引き出します。70秒ほどゆでてお召し上がりください」と須貝さん。いわゆる多加水の、中細の縮れ麺です。スープとの絡みの良さと、喉越しの良さが魅力です。
米沢らーめんの発祥は大正時代。
「米沢や高畠は、昔から家に来客があるとラーメンの出前をとってもてなすという習慣まである、ラーメンが身近に根付いた土地です」と奥様の玲子さん。米沢らーめんの発祥は大正時代に中国人が始めた屋台と、東京築地の精養軒でコックをしていた常松恒夫さんが関東大震災の後に米沢でラーメンを始め、縮れ麺を開発したという歴史があります。
スープは一人前500ml入りです。
まずはスープをお楽しみください。スープは一人前たっぷりの500mlあります。中華麺は170g、具材はチャーシュー、メンマ、ナルトが計160g。商品はこれが3人前のセットです。
文・町田成一
撮影・八木澤芳彦(料理)、大場麻衣
米沢らーめん すがい
店のある山形県高畠町は「まほろばの里」として知られる、夏は暑く冬は寒い、春夏秋冬の四季を十分に満喫できる自然豊かな町です。当店が店を構える和田は、ブドウや松茸などが有名な地域です。
高畠町は米沢市と南陽市に隣接し、店は東北中央自動車道をおりて10分程度とアクセスしやすい立地にあります。店内は、テーブル席、座敷、カウンター席を設けており、テーブル席は4人掛けが2卓と2人掛けが2卓、座敷は2か所、カウンター席は4席となっています。
山形県東置賜郡高畠町大字元和田1273
営業時間11:00〜14:30。金曜日休み
※住宅を改築して作られた、お座敷席もあるアットホームなお店です。