簡単でおいしい!家庭で楽しむローストビーフ特集
作り方のコツ、アイデアレシピなどを紹介
しっとり柔らかな牛肉の旨味がつまったローストビーフは、家庭でのお祝い事やホームパーティーでも主役になれる一品です。作るのが大変そうなイメージがありますが、牛肉を大きなかたまりのまま調理するので、コツを押さえれば簡単にできます。
ローストビーフの美味しい作り方やアレンジレシピなどローストビーフの楽しみ方、さらに豊洲市場ドットコムでお取り寄せできる、ギフトにもおすすめのローストビーフを紹介します。
イギリスの伝統料理ローストビーフ
ローストビーフの歴史はさかのぼること古代ローマ時代、牛肉のかたまりを焚き火で焼いて食していたことが原点とされています。
やがてイギリス貴族の間では、日曜日に牛一頭をさばいてローストビーフを作る“サンデーロースト”が広まります。1日では食べきれないので、ほぼ毎日ローストビーフを食べ続ける習慣がありました。
おいしいローストビーフの特徴
ジューシーでしっとりした食感
ローストビーフは肉汁が閉じ込められたしっとりした食感が魅力です。外側はしっかりと焼きますが、内側は早く火が通りすぎないようにほんのり温かい状態を保つことで柔らかな食感に仕上がります。
薄いピンク(ロゼ)の断面がちょうどよい火加減の証
おいしいローストビーフの断面は“ロゼ”と呼ばれる薄いピンク色です。断面の色は切ってみないとわかりませんが、確認のために何度も切るわけにもいきません。調理温度の管理がローストビーフ作りのポイントです。
ローストビーフに適した部位
ローストビーフには脂身の少ない赤身肉が適しています。モモ肉、リブロース、サーロイン、ヒレの脂の少ない部位がよいでしょう。脂身が少なく価格も手頃な輸入肉もローストビーフ作りに向いています。もちろんレストランのようなブランド牛の霜降りサーロインで作る、とろける食感の高級ローストビーフもご自宅での特別なディナーにはオススメです。
家庭でも簡単! ローストビーフの作り方
ローストビーフ作りで大事なポイントは3つです。
① 常温に戻したブロック肉に塩、胡椒など香辛料をしっかり揉み込む
② 油を引き温めたフライパンで肉表面を焼き固める
③ 低温でゆっくりと中心まで火を通す
表面を焼いた後は、必ず低温で温めるようにしてください。オーブンや低温調理器でも良いですが、それらを使わない方法を3つ紹介します。
フライパンで焼いてアルミホイルで包む
表面を焼き固めたら、弱火で時々裏返しながらじっくり焼きます。ちょうど良い固さになったら、肉を取り出しアルミホイルでくるみ、室温で30分ほどおきます。
タレと一緒に一晩放置
表面を焼くときに出てきた肉汁にタレの材料を合わせて沸騰させます。沸騰したタレで肉を煮て、タレと肉を耐熱性の保存袋に入れます。袋内の空気をしっかり抜き、タオルで包みます。粗熱が取れたら冷蔵庫で一晩寝かせます。
炊飯器を利用する
表面を焼き固めた肉を耐熱性の密閉保存袋に入れます。炊飯器に熱湯を入れ、保存袋を沈めます。浮いてくる場合はお皿などを重しにしましょう。保温状態でゆっくり温め、粗熱をとって冷蔵庫で冷やします。
ローストビーフの失敗例:固い、噛みきれない
加熱のしすぎ
火が通り過ぎると、肉のタンパク質が固くなります。肉の大きさで最適な時間は変わりますが、経験を重ねることでほどよい加熱具合がわかるようになるでしょう。慣れないうちは調理用温度計を使った温度管理がおすすめです。
調理用温度計の価格帯は数百円〜数千円台と様々です。使い勝手や温度表示の見やすさで選ぶとよいでしょう。 ローストビーフでは中心温度が50〜60度になるようにします。複数箇所で測ることで焼きムラを防ぐことができます。
切り方の問題
肉には繊維の向きがあります。繊維に対して垂直にスライスすることで肉を噛みきりやすくなります。
肉汁が失われてしまった
火加減が強すぎるとタンパク質が収縮し、肉汁が流出してしまいます。また熱い状態でスライスすると断面から肉汁が溢れてしまいます。スライスは十分冷ましてから行いましょう。
固いローストビーフ:リカバリーの方法
切り方や冷める前のスライスは手順の見直しでリカバリーできます。しかし、火の通りすぎた肉は元に戻すことができません。ローストビーフは諦めて、シチューやカレーなどの煮込み調理で楽しみましょう。
ローストビーフの失敗例:生焼け
冷たい肉で調理してしまった
ブロック肉は調理前に室温に戻しておくことが鉄則です。肉が大きいため、表面の温度は適正でも、中は冷たいままということがあります。調理の1〜2時間前に冷蔵庫から出し、ゆっくり室温に戻すようにしましょう。
余熱時間の不足
オーブンや低温調理器を使わない場合、アルミホイルなどで包んで余熱で火を通します。この余熱時間が足りないと中心が生焼けになります。
生焼けローストビーフ:リカバリーの方法
火加減が強すぎるとタンパク質が収縮し、肉汁が流出してしまいます。また熱い状態でスライスすると断面から肉汁が溢れてしまいます。スライスは十分冷ましてから行いましょう。
ローストビーフの楽しみ方を広げるアイデアソース
定番はグレイビーソース
肉汁をベースにしたグレイビーソースは、肉料理全般に使える定番ソースです。残った肉汁にバター、少量の小麦粉と水を加えて練り、ブイヨンや塩、胡椒で味を整えます。赤ワインやケチャップを使ったアレンジもおすすめです。
和風 わさび醤油ソース
温めたみりんに砂糖を溶かし、冷ましてからおろしたわさびと醤油を混ぜれば出来上がりです。わさびの風味が肉の旨味をひきたててくれます。ごはんにローストビーフをのせたローストビーフ丼のタレにも使えるソースです。
甘みを活かした玉ねぎソース
玉ねぎ、にんにくをすりおろし、りんごジュース、醤油、料理酒を合わせて鍋で煮立てます。焦げ付かないようにかき混ぜながら水分を飛ばし、3割ほど減れば出来上がりです。パインジュースを使ったり、肉汁を加えたりすると一層コクのあるソースになります。
ローストビーフのアレンジレシピ
ローストビーフサンド
レタスやパプリカ、アボガド、紫玉ねぎとローストビーフを挟んだサンドイッチ。マスタードやわさびソースなど刺激的な味付けが食欲をそそります。パンをトーストした香ばしい風味もよく合います。
アボカドとブロッコリースプラウトのローストビーフ巻き
くし切りにしたアボガドとブロッコリースプラウトをローストビーフで包むだけです。好みのドレッシングをかけてサラダ感覚で楽しみます。
ローストビーフのハヤシライス
ハヤシライスのお肉にローストビーフを使用するちょっと贅沢な一品です。ローストビーフは食べやすい大きさにカットし、最後に軽く温めるくらいで固くならないように気をつけます。
通販で楽しむローストビーフ
楽しみ方は2通り
完成品のローストビーフを注文するか、赤身のブロック肉を取り寄せて手作りするか、通販の楽しみ方は大きく分けて2通り。 お住いの地域によっては好みの部位や適当な大きさのブロック肉が、入手できないこともあるでしょう。また肉質にこだわりがある場合は通販がおすすめです。 「豊洲市場ドットコム」では、ローストビーフもブロック肉も販売しています。グルメな方へのプレミアムな贈り物にもご利用いただけます。
解凍はゆとりをもって
通販で購入したローストビーフは冷凍便で届くことが多いです。受け取ってから大切なのが解凍方法です。電子レンジの解凍モードや湯煎で急速に解凍しようとすると、肉汁が流れ出してしまったり、不均一に煮えてしまったりします。
最適な方法は冷蔵庫で1〜2日かけてゆっくりと解凍することです。必要な時間は肉の量で変わります。数百gなら24時間、1kgを超えるなら丸2日以上のゆとりを持って解凍しましょう。 急ぐ場合は密閉袋に肉を入れ、たっぷりの氷水に沈める方法もあります。肉の量にもよりますが、1〜2時間で解凍できます。
日本人にも親しみやすいローストビーフ
ローストビーフは牛肉のかたまりを焼き、スライスしただけのシンプルな料理です。旨味を閉じ込めて好みのソースと合わせる食べ方は、素材の味わいを大事にする和食の特徴にも似ており、日本人好みの料理といえます。 家族のお祝いやホームパーティでも、ローストビーフは人気の一品です。赤ワインがよく合います。調理も不要なのでプレゼントとしても安心して送ることができます。
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