香川県小豆島
空井農園 究極のオリーブオイル

品質がずば抜けてよく味も抜群!
フルーティさが違う
空井さん自身でオリーブの樹の育成から収穫・選別・搾油・品質管理までを担う一貫生産だから、オリーブの実を見ただけで、畑の状態や搾られるオイルの量や品質までも推測できる。どうしたらいいオイルを搾れるか?空井さんの探求に終わりは無い。95歳の病の母を元気にしたオリーブオイルに魅せられ、平成17年からオリーブ栽培に取り組んだ空井和夫さん。小豆島内の130aをオリーブ畑には420本のオリーブが茂り、約4,500kgのオリーブの実が手摘みされる。収穫後、すぐに選別され、イタリア製搾油機がうなりを上げる。収穫の季節、鮮度第一にこだわる空井さんは昼夜兼行で油を搾る。ひと月に及ぶオリーブの収穫期に品種別、収穫時期別で最高品質のオリーブオイルが460kg搾られる。
空井さんがオリーブオイルに確信をもった訳

空井さんのお母様が95歳の時、オリーブオイルの本を読んで、その素晴らしさに感銘を受け、毎食、母親の食事にオリーブオイルをかけて食べ始めたそうです。不幸にも、お母様は食事を喉に詰まらせ98歳でお亡くなりになりましたが、亡くなる当日までオリーブ畑で元気に仕事をして、オリーブオイルを飲んでいました。それをきっかけに、空井さんご本人もオリーブオイルを飲み始めました。確かに、オリーブオイルは発祥の地であるバビロニアでは、古くから重宝され、砂漠の厳しい紫外線から肌を守るために塗られていたわけだから、それもうなずけます。
※古代バビロニアでは医者は「オイルの通人」を意味するASU(アス)と呼ばれていたそうです。
こんな話を聞けば、身体のあちこちでケアが必要になっている50歳代の私が、喉から手が出るほど欲しくなったのは当然です。「絶対に空井さんのオリーブオイルが欲しい!1年分買い占めたい!」です。
10月下旬から始まる収穫と搾油は
12月初めまでに終わる

収穫後24時以内に28度前後で搾油するのが基本の空井さんは、この季節は超多忙になります。週一回の収穫休みの翌日は搾油機を止めますが、それ以外は24時間、イタリア製の搾油機がフル稼働して、抜群の品質のオリーブオイルが生まれます。空井さんは出来る限り、品質の良い油を搾るため、完熟よりも少し前の実を収穫します。搾油が始まると、空井さんは搾油の合間、圃場の収穫担当に指示を出すだけで、自分は選別と搾油に専念します。搾油の結果を分析して、圃場の収穫に細かい指示をします。収穫担当が選別するのはもちろんですが、収穫リーダーがさらに選別し、最後に空井さんも選別をします。
空井さんの油の品質が凄いわけ

香川県産オリーブオイルの品質評価基準と照らし合わせると、空井さんのオリーブオイルの凄さがわかります。オリーブの樹を育てるのから、収穫・選別・搾油までを自分自身で一貫して動かし、考えて、工夫する試行錯誤の結果が「そうすれば良い油が取れるか?」空井さんはわかるようになったと言っています。
「大きい会社は役割分担しているから、どうしたら、どんな油になるか直感的にわからないんだよ!搾油機の性能ではなく、オリーブの実の品質が全てだから、圃場管理と収穫と選別と新鮮な実で搾油するのが一番の基本」空井さん談。
2015年には金賞受賞者が極めて少ないロスアンゼルス インターナショナル エクストラバージンオリーブオイルコンテストで空井さんは金賞を受賞しました。
空井さんのオリーブオイルの品種別の特徴
ミッショングリーンオリーブ
ミッション種でも緑色の実だけを収穫、搾油。この実からとれるオイルの量は熟している実の半分以下という高級品。ピリッとした辛みと若草のような香りが特徴。色は濃い緑色でポリフェノールが非常に豊富。
ミッション
青赤色の実だけを収穫、搾油。フルーティーな香りが特徴的で、苦み・辛み・まろみのバランスに優れたコクのある味わいです。緑がかった黄金色が美しいオイル。
ルッカ
フルーティーな香りとかすかにピリッと感じる刺激が特徴で、後味はさっぱりとしている。透明感のある黄緑色をしたオイル。
フラトイオ
イタリアをはじめ世界中に普及しているメジャーな早生種でポリフェノール類、クロロフィルが豊富に含まれています。心地よい爽やかな香りと程よい苦味・辛味を持ち併せた透明感のある綺麗なオイルです。
セントキャサリン
若草のようなフレッシュな香り、強めの辛みと程よい苦味が感じられるオイルです。葉緑素を多く含んだ、濃緑色のエメラルドグリーンが特徴で食材とあわせる場合は、肉料理がおすすめです。
コロネイキ
心地よい香り・辛味・苦味が調和したクセがない高品質なオイルが搾れるギリシャ原産の品種です。果実が小粒で生産量が非常に少ないため、高級オイル抽出品種として高値が付けられています。
コレッジョラ
イタリア原産の晩生種です。イタリア中部・トスカーナの寒い地域で栽培されてきた品種のため、耐寒性があり樹勢も強いですが実が小粒のためオイルは希少性が高いです。トコフェロール(ビタミンE)が豊富に含まれ繊細な味わいです。コクがあるフルーティな味わいが特徴です。
アルベキナ
世界でもあまり自生していないスペイン原産の早生種。実が小梅のような大きさで、手間が掛かるにも関わらず生産量が少ない高級品種でもあります。最初はリンゴのような香りがして、若いアーモンドのような後味がする独特の美味しさです。オイルは濃密で非常になめらかです。
毎年、香川県産業技術センター発酵研究所でオリーブオイルの品質測定を受けますが、空井さんのオリーブオイルが桁違いの品質です。理由はただ一つ、搾油の段階でのオリーブの実の品質が良いからです。95歳の病の母がオリーブオイルで蘇った話をすると、70歳にして元気はつらつの空井さんと会って話をしていると、空井さんのオリーブオイルは油を超えた油なんだと思います。一足お先に一年分のオイルを空井さんから譲ってもらった私の体調はもちろん良好で、気のせいか、お肌も艶艶になってきました。空井さんのオリーブオイル 本当に凄いかもしれない・・・次の搾油・瓶詰まで十分に足りるだけの空井さんのオイルをストックしないと安心できない私でした。実際、空井さんのオイルファンは一年分をまとめ買いするのです。
㈱食文化 代表 萩原章史