三年に一度の収穫、この一玉にかける
沖縄 西表島ひらい農園
パインアップル
隔年収穫といわれるパインアップルを
平井さんはさらに1年「土を休ませる」という工程を加えることで
養分を集中させ、最高の1玉を作る。
所有する畑8haのうち、今年収穫できるのはわずか2ha分。 もちろん、収量は下がり、収益性も低いが、 美味しいパインアップルを追求する、平井さんのゆるぎないこだわりだ。
亜熱帯気候、赤土の酸性土壌の沖縄県
パイナップルはサトウキビ、マンゴーとならぶ基幹作物。
本島や石垣島産のパインアップルは市場出荷され全国へ流通する。
しかし、離島の西表島では輸送コストの問題から、市場流通にはほとんど乗らない。
現在も、ごく少数の生産グループが独自に栽培、販路を確立している。
コンスタントに集荷量が求められることがないため
徹底的に時間をかけ美味しさを追求することができる。
美味しいパインの色づきは、実は季節によって異なる。日照時間が短い春は、(糖度が乗りにくいので)6割程度の赤みで収穫。日照時間の長い初夏は春と同じ赤みでは糖度が乗り過ぎ、ぼやけた味になってしまうため2割程度の赤みで収穫。
毎日収穫前に畑のパインを食べて色と味のチェックを欠かさない。
収穫の1月半前に、カンガ(パインの頭の部分)を取って、芯を潰す「芯止め」も徹底。
カンガが大きくなると、芯が大きく固くなり、食べられなくなるが、平井さんパインは甘い芯まで堪能することができる。
だから、平井さんのパインアップルは
格別な美味しさがある
実は、平井さん もともと三重県出身のサラリーマン
西表島の奥様の実家で食べた「ピーチパインの味が忘れられなかった」ことから結婚を機に脱サラし、移住。
それもそのはず、奥様のお父様 はソフトタッチ種の栽培技術確立者、指導農業士の川満洋一さん(ピーチパインの名付け親)でした。
現在は、後継ぎとして西表島のパインアップルの美味しさを全国へ伝えるべく邁進中
パイナップルはほとんど追熟せず、収穫後時間が経過すると酸味が強くなる傾向にあります。そのため一番瑞々しいタイミングで収穫するのが、職人の腕の見せ所。
収穫後、鮮度のいい状態のまま平井さん自らから荷造りし、船に積み込み。
西表島から産地直送の味をお楽しみください。