匠が技術で作り上げる
これが日本の茸だ!!
黒舞茸
真

どこまでも残る旨味
黒舞茸には普通の舞茸とは比較にならないほどの旨味が詰まっています。
炙るだけで、艶やかに輝く旨味エキス。
軽く塩を振るだけでも、黒舞茸の美味しさが堪能できます。
歯ごたえ良く濃厚な香りも広がり、噛むごとに味が溢れ味覚を刺激します。
口の中から無くなってもじわじわと押し寄せる後味、どこまでも残る旨味に驚かされます。
焼き・天ぷら・お吸い物、これまでの舞茸料理とは全く別物に仕上がります。
江戸時代は同じ重さの銀と交換されたという
貴重な黒舞茸

一般的な茶舞茸や白舞茸と比べ、特に価値が高いのが「黒舞茸」です。身のしまり・香り・旨味の濃さから他の舞茸とは一線を画す味を誇ります。
栽培は困難で天然物が珍重される非常に希少な茸。市場にも流通していません。幻の茸とも謳われ、江戸時代には大名への献上品として天然物が同じ重さの銀と交換されていたと言います。
この黒舞茸の栽培が茸の匠「茸士」の手により遂に実現したのです!

茸士-きのこし-
大平 洋一
茸のことを知り尽くし、茸と共に生きる匠「茸士」。
黒舞茸の栽培には、大平さんを含め3名の「茸士」がその腕を振るいます。
成長に欠かせない温度・湿度・栄養・光をコントロールし、健康で逞しい株に育て上げます。
茸士の作る黒舞茸はまるで天然物のようにカサが厚く、香り、旨味に富みます。
お手元に届いてからの日持ちも全く違い、しなやかで弾力に富んだ健康的な株は、その美味しさを長く保てるのです。日本が誇る茸技術をいかんなく発揮します。
ゆらぎを作り出す


黒舞茸を育てるために、茸士は「夏の部屋」と「秋の部屋」を作ります。高温多湿な夏に眠りながら力を整え、秋に差し掛かる事で芽吹き、大きく厚く育ち、旨味をたたえます。
“女心と秋の空”という言葉もあるほど秋の天気は移ろいやすく変わりやすい。そんな自然界特有の「ゆらぎ」を茸士は作りだします。
一定の環境ではなく、変化のある秋の環境。これぞ、決してマニュアル等には載せることのできない匠の技。五感を研ぎ澄まし、茸に合わせた環境の変化を作ることで、黒舞茸はより逞しく育ちます。
1株が収穫できるまでにかかる時間はなんと約3か月。丹精を込めて育て上げた黒舞茸です。
父から受け継いだ日本の技術を世界に魅せる!

大平洋一さんの父親は有名舞茸メーカーの創始者大平喜信氏。舞茸栽培技術を確立し、全国の食卓に広めた人物です。
しかし外資の企業買収により、喜信氏は会社を奪われ、今や培った栽培技術が海外へ流出する危機に瀕しているのです。
幼いころから茸に関わる環境で育ち、先輩の職人達から技術を受け継いできた洋一さんもこの状況を危惧し、『もう一度日本の技術を世界に魅せたい!』との決意に至りました。
父子の想いは不可能と言われる黒舞茸栽培への挑戦へ到り、ついに実現するに至ったのです。日本人にしか作れない茸作りを通して、技術の日本の再興に力を賭す、匠の挑戦です。