市場人が口を揃えて、
「モノが違う」「作りが違う」
阿新のピオーネ
岡山県産
生命力に満ちた大きさ、香り、味わい


大きな粒にぱつぱつ、と
詰まった甘い果汁
1粒1粒が果汁で満ちぱつぱつ。 玉ハリ、色づきもよく「生命力」に溢れる、 そんな阿新のピオーネは 本来の香りや味わいを存分に楽しめます。
市場人に
「モノが違う、作りが違う」
そう、言わしめる
『阿新のピオーネ』


青果のプロ、市場人はシーズンを通して
相当数のぶどうを取り扱います。(東京最大規模の市場では約750t近く!) その中でも『阿新(あしん)のピオーネ』は 見た目からして「モノが違う、作りが違う」と言われます。
ぶどう栽培の歴史130年を誇るぶどう王国 岡山県の中で、 名指しでそう呼ばれる『阿新(新見市)』のレベルがいかに高いことか・・・!
大房、大粒、着色が良いことはもはや標準的。 加えて、脱粒、房落ちもしづらいです。 軸と結びつく種がない 無核のピオーネ(ニューピオーネ)は 非常に脱粒しやすいぶどう… にも関わらず、船便で数日かけ、輸出しても状態が良くピンピンしていた!という驚きの実話も。 生命力に満ちた『阿新のピオーネ』は鮮度持ちも良いのです。
ワイン銘醸地に同じ、
恵まれた地質
石灰岩土壌、カルスト台地

そんなピオーネが作られる阿新エリアの標高400〜500mの畑地は、石灰岩が地表からむき出したカルスト台地特有の環境です。
石灰岩土壌に恵まれたこの稀少な地質はミネラルを豊富に含み、 シャブリ地方など世界のワイン銘醸地に同じ。 味わいに繊細でエレガントな酸味を生み出しています。
また、岡山県の最西北端に位置する阿新エリアは”晴れの国”特有の日照時間の長さに加え、夏季冷涼(年平均気温12.1℃)な気候がぶどう栽培に最適。美しい着色を生み出します。
着色と糖度は相関するので甘さも十分です。
歴史が生んだ
唯一無二のピオーネ栽培

昭和50年代後半まで葉たばこの一大産地だった阿新の圃場では 他の産地にはない光景が広がります。
当時、畝間の蒸散防止、雑草防止のため広葉樹の落葉を集め、圃場に敷き詰めていた名残から現在でもブドウの圃場全面に落葉を敷き、カヤを敷き詰め、土づくりを行います。
落ち葉は自然の堆肥となり、有機物の補給、土壌の水分を適正に保ち、カヤに覆われた地表面は乾きやすいため、病害の発生を防ぎます。不必要な農薬の使用も抑えられます。

地域全体でこの栽培を取り入れ、『阿新のピオーネ』の品質保持に努めています。
瘦せた土地でも育つ、と言われるぶどうの圃場にこれだけの手をかけているのは、阿新ならではです。
地域にはカヤが自生しており、
「カヤ場」と呼ぶカヤ畑で生産者が管理(左図)
きゅっと詰まった粒の配列
房づくりの腕も光る

阿新のピオーネは隙間なく、粒が整列し、房型の整っています。
味わいだけでなく、美観も一級品。
阿新ぶどう部会 中山正己(なかやま まさみ)部会長は「きゅっと」粒間が詰まった房づくりを意識しているといいます。
隙間があると流通時、輸送の際に揺れてダメージを受けやすい一方、隙間の無い美しいピオーネは状態の良いまま手元に届きます。
生き生きとした香りや味わいを存分に楽しんでいただけるのです。

5月から始まった県南から県北へのピオーネ産地リレーも阿新のピオーネでクライマックスをむかえます。
黒葡萄好きは絶対に見逃せない『阿新のピオーネ』をシーズン最後に是非、味わっていただきたいです。
食文化 鈴木愛理