会津みしらず柿で作る
山内果樹園 あんぽ柿

福島県ブランド
『会津身不知(みしらず)柿』

「会津身不知柿」は、別名「西念寺柿」といい、約500年ほど前に、現在の福島県二本松市小浜にある西念寺の住職が、柿の苗木を中国から持ち帰り栽培したことが発祥とされています。
その名前の由来は諸説あり、「我が枝が折れるほど、たくさん実をつける身のほど知らず。」、「あまりの美味しさに我が身の心配も忘れ食べ過ぎてしまう。」、「徳川将軍に献上したところ、“未だ、かかる美味の柿を知らず”との称賛の言葉を頂いた」など、福島県が誇る由緒ある柿です。
2007年には、福島県ブランド認証制度の第3号産品として認定されました。
昭和3年より続く献上柿文化

会津若松市の北御山地区の「会津身不知柿」は、献上柿として知られ、昭和3年、会津藩にゆかりのある松平勢津子さまが秩父宮さまとご結婚されたのを祝い、天皇家・各宮家に献上されたのが始まりです。
献上柿は、「選別⇒磨き⇒和紙で包む⇒梱包」の手順で準備します。

献上柿に選ばれるには、北御山で作られる「会津身不知柿」であること以外に、
ー1.綺麗な楕円で丸みを帯びた「みしらず柿」固有の形状であること
ー2.傷や擦れなどが少なく果皮が美しいものであること
ー3.柿1個あたりの重量が260g〜290gであること
の3つの条件を満たさなければなりません。こうして厳しく選果され、皇室・宮家へ献上されるのです。
※画像は2017年11月に行われた献上式の様子です。
原料は「会津身不知柿」のみ!
山内果樹園の『あんぽ柿』



北御山地区で「会津身不知柿」の専業農家はわずか2名。そのうちの一人、1781年(天明元年)から続く柿農家8代目の山内清則さんが、「会津身不知柿」でつくる「あんぽ柿」です。
献上柿の最終選果(全生産量の0.02%)には至らなかったものの、献上品向けに栽培された「会津身不知柿」を使用しています。
11月下旬に収穫を終え、皮むき、機械乾燥にかけ、最後は水分量を目視で確認して仕上げます。硫黄燻蒸をしていませんので、原料は「会津身不柿」のみ。柿そのものの凝縮した味わいをお楽しみください。