今注目の産地
職人集団が生み出す日本トップクラスの味わい
JA江刺のりんご
りんごの産地というと「青森」・「長野」のイメージが圧倒的に強く、
その他の産地のイメージがあまりない方もいらっしゃるかもしれません。
実際に生産量NO.1は断トツで青森(約46万トン)、次点で長野(約13万トン)、では3番目は?
実は「岩手」が生産量3位の産地(約4万7千トン)なんです。
この岩手県の中で、いま青果業界や舌の肥えた方々から特に注目を集めている産地が【江刺】なんです。
江刺オリジナル品種
『ロマンシリーズ』は新たな食体験
当店でも昨年度から取り扱いを始めたのですが、どの品種も抜群の味わい。
特に江刺が他産地とは異なる点としては、高野拓郎さんが育成した『ロマンシリーズ』という現在は9種類もあるオリジナル品種。
※もともとはJA江刺のオリジナル品種だったものが、現在は岩手全土で栽培がされるようになっている品種もあります。
生産量が少なく、そして流通期間も極めて短いのですが、品種の優秀さと生産者の方々の愛情と長年の経験と技術によって、いずれも食べた時に驚きと新鮮さ、りんごの新しい側面を感じさせてくれる『ロマンシリーズ』のりんごたちは、
一人でも多くの人に是非知っていただきたい食体験の一つであります。
他にも、岩手オリジナル品種の『紅いわて』や『きおう』、『はるか』、岩手の代表品種『ジョナゴールド』、日本のりんご生産量の大半を担う『サンふじ』なども絶品です。
恵まれた土地から生まれる
美味なりんご
広大な園地を9つも持つJA江刺は、いずれもの園地で下記のような栽培方法を用い、環境特性があるため、美味しいりんごが生まれるのです。
・無袋栽培
袋掛けをしないで育てるので、太陽をたくさん浴びて、甘みとビタミンCを存分に蓄えます。
・昼夜の寒暖差
ただ太陽を浴びるだけでは美味しくは育ちません。日中に蓄えた糖分を無駄使いしないように、昼夜の寒暖差は必須の条件。色づきの良さもこの温度差が非常に重要な意味を持ちます。
・わい化栽培
樹の高さ約2.5mほどの小さいりんごの樹(わい性樹)を使う栽培法。樹の高さが小さく、江刺は樹々の間隔もしっかりと取れているため、枝葉同士が重なり合って陰が出来ることもなく、それぞれの実にしっかりと太陽の日差しが当たるように仕立てあります。
単体農協とは思えないほどの3階建ての選果場設備と厳しい選果基準がJA江刺の凄みでもあります。徹底して選別された『江刺』のブランドを背負うりんごは他を圧倒する味の良さです。
まずは巨大な予冷庫からりんごを運び出し、選果レーンに持っていきます。
徹底した品質へのこだわりから
生まれた、
厳しい選果基準と選果場
その後、目視によって1次選果が行われます。
長年選果を行ってきたプロの目で外観での選別を行っていきます。
その後に2次選果は光センサーで糖度や硬度、蜜入り具合などで選別をしていきます。
江刺のりんごの選果基準はものすごく厳しく、10数項目の細かい基準によって等級分けされていきます。
りんごの選果基準は元々かなり細かいですが、江刺はその上をいく細かさで驚いてしまうほど。
そりゃ美味しいわけだ、と納得します。
こうして選び抜かれたりんごたちを丁寧に黄色い江刺の箱の中に詰め、皆さまのお手元にお届け致します。
食文化 冲田篤史