日本中から松茸が
集まる豊洲市場
一年の旬を追う青果市場。 その中でも特に大取引となるのが「松茸」です。 豊洲市場では築地市場時代から、日本有数のまつたけ取扱量を誇ります。
それは「銀座」「六本木」といった高級消費地か近いことから、日本中の採れたての松茸が豊洲を目指して入荷してきます。
圧倒的流通量を誇る豊洲市場だから、相場の底を見極めデパートよりもリーズナブルな値段でご案内いたします。
全国の松茸の約1割にも及ぶ
日本全国数多くの卸売市場がありますが、築地・豊洲市場での取扱量は全国の松茸の10%近くを占めます。市場でこれだけの量を扱う事はなかなかありません。
松茸の相場を見極めて
安くお得に仕入れて発送
国産松茸は現在の市場では数少ない「全量セリ物品」の一つ。入荷量・時期・出来によって日々相場が変わります。
当店では日々変動する相場の中で、場合によっては予約の注文をとってから、お求めやすい時期・規格を見極めて仕入れております。
そのために、日々セリ人・仕入れ人と情報を密に交換し、お客様にとってお手軽にご満足できる逸品を見極めてお届けできるのです。
国産松茸の特徴
近年、中国やカナダやブータンなど海外産の松茸も多く出回っていますが、香り・味は国産品には遠く及びません。その理由は、検疫の関係から海外産松茸は表面の菌などを洗う必要があるからです。
海外産松茸を購入してお手軽に楽しむのももちろんありなのですが、せっかくの旬です。香り味も一級品の国産マツタケを楽しみましょう!
松茸のプロに聞く!
松茸の選び方
松茸を取り扱って30年以上。豊洲市場の松茸を仕切るセリ人・佐藤修一さんに松茸の選び方を教えてもらいました。
松茸の選び方 その1
時期(産地)で選ぶ
日本の松茸は、毎年生産量1、2位を争う岩手県・長野県を中心に、本州全土で収穫されてきました。
例年、北海道から収穫が始まるのを皮切りに、岩手県、宮城県と徐々に南下します。
松茸の生育には雨が降って冷え込むことが条件になるので、基本的には秋を迎えるのが早い北の方から収穫が始まります。
一昔前は、全国各地で収穫されていた松茸も、近年は松茸山の荒廃や生産者不足により生産量が激減しています。
セリ人おすすめの松茸!
二大産地の岩手県と長野県
松茸は日本全国で収穫されますが、国内生産量の約80%を岩手県と長野県が占めています。豊洲市場にも、各地から松茸が入荷してきますが、関東から近い岩手県や長野県からは新鮮な松茸が多く入荷してきます。鮮度、品質、価格からみても狙い目です。
その年によって前後はあるものの、10月上〜中旬にピーク迎えます。
岩手県の松茸は、香り・食感・旨味のバランスに優れ、長野県の松茸は香りが強く、歯ごたえが絶妙です。
銀座の高級料亭などでも使われている一級品の松茸です。
松茸の選び方 その2
松茸の笠の状態で選ぶ
松茸の品質を決める大きな要素はズバリ「笠」です。 その開き方により香りの強さ、身質が全く違いますので。 料理の仕方が全く違います。 食べたい松茸のメニューに合わせて選んでください。
1本丸々使える松茸
【コロ】
特徴
笠がまだ開いていない状態のもの。長さ約6cm以下の小さな松茸です。丸ごと1本使えて、冷凍保存にも向きます。
おすすめ料理
天ぷら・土瓶蒸し
松茸の最高級品
【つぼみ〜中開き】
特徴
笠と軸の間が膜のように張った、松茸らしい形のつぼみ。松茸はつぼみが価値が高いとされています。中開きは笠が少し開いた状態です。
おすすめ料理
焼き松茸・土瓶蒸し
リーズナブルな松茸
【開き】
特徴
傘が開ききった状態です。開きの状態の松茸は香りが強いのが特徴です。
おすすめ料理
松茸ご飯・すき焼き・お吸い物
松茸の楽しみ方
焼き松茸
松茸本来の香り・旨味をダイレクトに楽しめるのが焼き松茸です。
焼き松茸に最適なのは、柔らかく食感の良い「つぼみ」、「中開き」です。
七輪やオーブントースターなどで焼き、焼き上がってから手で裂くと松茸の豊かな香りが立ちます。
松茸ご飯
松茸と言えばの定番の食べ方は松茸ご飯です。
香りが強い「中開き」や「開き」の松茸が適しています。
歯ごたえを感じるくらいに大きめにカットし、味付けはシンプルに。松茸の香りを存分に楽しむことができます。
松茸のすき焼き
松茸と肉が両方楽しめる、秋の時期ならではの特別なすき焼きです。
松茸の産地では美味しい松茸の食べ方として、すき焼きを上げる人も多くいます。
豊かな香りの「開き」の松茸がおすすめです。
松茸の土瓶蒸し
土瓶蒸しは、漂う松茸の香りと味わいの変化を楽しめます。
蓋を開けた瞬間に立ち上げる松茸の香りの芳醇さは、土瓶蒸しならでは。
土瓶蒸しに適している松茸は、傘が開きすぎていない「つぼみ」か「中開き」の松茸です。
松茸の保存方法
収穫から日が経つほど香りや味が落ちるので、早めに食べるのがおすすめですが、適切な処理をすれば美味しさを長持ちさせることができます。保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
冷蔵で保存する目安の期間は3〜4日です。ポイントは下処理をしっかり行うことです。
①根元の石づきを包丁で削り落とします。
②湿らせたキッチンペーパーや布巾で汚れを拭き取ります。
③乾いたキッチンペーパーで包んで、保存袋に入れて野菜室で保存します。
冷凍保存
冷凍の場合は、1〜2ヵ月ほど保存することができます。
①根元の石づきを包丁で削り落とします。
②水洗いをして汚れを落とします。
③キッチンペーパーで水分を拭き取ってからラップで巻きます。
④冷凍用保存袋に空気が入らないように入れて冷凍庫で保存します。
解凍すると香りと食感が落ちてしまうので、凍ったまま料理に使ってください。
9月からが“本松”
意外かもしれませんが松茸のシーズンは7月から始まります。
このころはまだ香りがそこまでのってはいませんが、いわゆる初物のため高価な松茸の中でも特に高値で取引をされています。このころの松茸を市場では「早松(さまつ)」と呼びます。
そして9月に入り夏の暑さが落ち着き、秋雨前線により空気が適度な湿気を含んだころ、各地で松茸が取れだします。
するとたくさん松茸が集まることにより相場が下がり、お買い求めやすくなります。このころの松茸は香り・旨味も高まり、皆様が想像される松茸を堪能することができます。
このころのものを市場では「本松(ほんまつ)」と呼びます。
お買い求めやすくて品質も良い、豊洲市場市場人も太鼓判を押す9月からの「本松」をぜひお楽しみください。