夏になると食べたくなるとうもろこし。近年では品種改良が進み、粒が柔らかで、甘みや旨味が増した品種が多く販売されています。流通量が少なく入手困難なとうもろこしも全国から旬の食材が集まる豊洲市場なら手に入ります。
豊洲市場ドットコムでは一般店頭のように数本小分にした規格を販売しているのではありません。北海道、茨城、千葉、群馬、愛知、山梨、長野など人気の産地、様々な品種の食べ比べセット、農園で最も厳しい基準をクリアした最高等級の限定品、需要の低下や収穫のピークで大量入荷で相場下落した際の特別企画、サイズ無選別の安い訳あり品、10kg単位の産地箱規格 etc 市場ならではの規格も案内しています。
とうもろこしの名産地
お米・小麦と並んで世界三大穀物のひとつに数えられるとうもろこし(イネ科トウモロコシ属)。
数あるとうもろこしの品種の中でも甘みの強いものをスイートコーンと呼びます。農林水産省の「令和2年産野菜生産出荷統計 」(※1)によると2020年のスイートコーンの出荷量の1位は北海道、2位は茨城県、3位は千葉県です。北海道の出荷量が93,300トンに対して2位の茨城県は12,300トンと日本では北海道が一大産地ですが、全国で品種改良が進んでおり、各地でおいしいとうもろこしが生産されています。
とうもろこしは6月〜9月に旬の時期を迎える夏の風物詩です。冷涼な気候の北海道では8〜9月に収穫のピークを迎えます。とうもろこしというと黄色い粒のイメージがありますが、近年は白いとうもろこしも人気です。とうもろこしは大きく分けると次の3つの系統に分けられます。
・ゴールデンコーン…粒がすべて黄色
・シルバーコーン…粒がすべて白色
・バイカラーコーン…黄色と白色の粒が混じっている
それぞれ違った美味しさなので、食べ比べで楽しむのもおすすめです。
※1 出典:【農林水産省】令和2年産野菜生産出荷統計
お取り寄せグルメやギフトに!
通販でおすすめのとうもろこし10選!
豊洲市場には通常スーパーなどに出回らない珍しい品種も入荷しますので、お取り寄せグルメやギフトに最適な商品が見つかります。 ここでは豊洲市場ドットコムで販売しているとうもろこしの中から特におすすめ品種・ブランドを10品紹介します。
青森県産とうもろこし「獄きみ」
青森県が誇るブランドとうもろこし「嶽きみ」。青森県弘前市の岩木山のふもとにある標高数百mの高地の嶽地区で生産されている黄色いとうもろこしです。豊かな大地と美しく澄んだ地下水、昼夜の寒暖差が10度以上もある青森県の気候など、とうもろこしに最適な環境がそろっています。
加えて「嶽きみ」作りに取り組む生産者さんたちの高い技術力で、甘みや旨味たっぷりの食味を作り出しています。2007年4月には地域商標登録が行われ、メディアにも注目されています。
糖度が18度近くあるブランドとうもろこしにふさわしい高品質なとうもろこしです。
果皮のぱりっとした食感も心地よく、芳醇な香りも楽しめます。新規の取引をあまり広げていなかったこともあり、販売数は極めて少なかったのですが、豊洲市場ドットコムでは産地で厳選した「嶽きみ」だけをお届けしています。
山梨県産とうもろこし「ゴールドラッシュ」
ぶどうや桃などのフルーツの栽培が盛んな山梨県産のとうもろこし「ゴールドラッシュ」。
産地である山梨県中央市の豊富地区はほぼ県の真ん中に位置しており、四方を山に囲まれた甲府盆地の南端にあります。年間を通して日照時間が多く、昼夜の寒暖差が大きい気候が特徴です。
この盆地特有の気候がとうもろこしに最適といわれています。
日中、太陽の光を浴びたとうもろこしは光合成の効果で大きく育ち、糖分を作ります。夜になって気温がぐんと下がると糖分はでんぷんに変わらずに、実の中に蓄えられます。収穫期には糖分が十分になった早朝から収穫を始めます。
とうもろこしは収穫した後も呼吸を続け熱を持つために、時間がたつほど糖分が少なくなってしまいます。そこで産地では収穫後に「真空予冷」を行っています。真空状態で芯まで5度に冷やすことで熱の発生を抑え、収穫したての鮮度をキープする仕組みです。
「ゴールドラッシュ」を生産するのは「JAふえふき豊富支所 とうもろこし部会」の方々です。約200名の農家さんが丁寧にとうもろこしを育て、収穫後も細やかなケアを行っています。
こだわり抜いて作られた「ゴールドラッシュ」は、黄金色のような黄色い粒が穂の先までぎっしり詰まっており、1本だけでもボリューム満点です。濃厚な甘みと弾けるような粒の食味が抜群で、焼いてもゆでてもおいしくいただけます。粒の食感を楽しみたい方はゆでて、香ばしさを堪能したい方は焼いて食べるのがおすすめです。
香川県産とうもろこし 「ドルチェドリーム」
イタリア語で「甘い」「甘美な」を意味する「dolce」を冠した香川県産とうもろこし「ドルチェドリーム」。
黄色い粒の中に白い粒が混じっているバイカラーコーンです。産地の香川県は、温暖な気候と雨が少ない瀬戸内海特有の気候で、とうもろこしにとっても恵まれた環境がそろっています。
生産者さんが数十名しかおらず出荷量が少ないのですが、量より品質を重視したとうもろこし栽培に努めていらっしゃいます。
甘みが濃厚で旨味も十分な「ドルチェドリーム」、まさに甘美な夢のような味わい。フルーティーな風味と果汁の多さも群を抜いており、実際に食べた方は「濃厚なジュースのよう」 と形容するほどです。果皮が薄いため加熱時間は短めにした方がおいしく食べられるでしょう。ゆでる場合も電子レンジで加熱する場合も1本につき約3分が目安です。
収穫当日に新鮮なまま産地直送されるドルチェドリームは格別の味わい 。訳あり品であっても、JAが厳しい基準を設けて選別しているため、おいしさが損なわれることはありません。
千葉県産とうもろこし 「キャンベラ」
昔懐かしい味が魅力の千葉県産とうもろこし「キャンベラ」。現在、とうもろこしの品種改良が進み、果皮や粒が柔らかい品種が多く栽培されるようになっています。粒がやや硬めで重みのある「キャンベラ」は、1990年代に人気を博した品種で需要が少なくなっていました。
しかし、豊洲市場ドットコムは2021年7月に千葉県のベテラン農家・大竹さんに依頼して昔懐かしい味を特別に栽培してもらいました。
先代から受け継いだ肥沃な土地と高い技術をお持ちの大竹さんは、少し前までは大根を栽培しており、市場関係者から注文が殺到したほどの方です。畝の間隔を広めにとって太陽光が土にあたりやすく栽培しています。
収穫された「キャンベラ」は昔、縁日で食べたような焼きとうもろこしに適しています。おすすめの召し上がり方は次の通りです。
1.皮をむいたとうもろこしを約10分蒸す
2.粒全体が濃い黄色になったら、醤油をまんべんなく塗ります
3.グリルなどに入れて弱火で焼く
4.焼き目をこまめに確認して焦げすぎに注意する
5.ほどよく焼き目がつけば完成
その他、お米と塩少々を一緒に炊き込んだとうもろこしご飯でもおいしくいただけます。香ばしい「キャンベラ」をご自宅で堪能しましょう。
長崎県産とうもろこし 「ピュアホワイト」
「幻のとうもろこし」と称される長崎産とうもろこし「ピュアホワイト」。その名の通り真っ白な美しい粒が印象的なシルバーコーンの一種です。
心地よい滑らかな食感とミルキーな甘さが特徴で、お口に入れた途端に溶けそうになるほどで非常に食べやすいのが魅力です。粒が柔らかいため、少しゆでただけでおいしく食べられます。
白いとうもろこしは黄色い品種とは一緒に栽培できないため、生産量が限られている希少な商品です。見た目の美しく、お取り寄せグルメはもちろん、ギフトにもおすすめの逸品です。
千葉県産とうもろこし 「味来(みらい)」
「フルーツとうもろこし」や「ミラクルスイートコーン」とも呼ばれる千葉県産とうもろこし「味来」。
平均糖度12度以上もある非常に甘みが強くて、粒の柔らかい人気の品種です。また、本商品は千葉県の名生産家・小島氏のグループがこだわり抜いて栽培したものです。
通常、とうもろこしの樹からは2〜3本の房が収穫できるのですが、小島氏はよい房を1つだけを残して他の房は早いうちに摘みとります。栄養分をすべて1房に集中させ、旨味や甘みを強くするためです。「味来」は1本の樹からたった1房しか採れない大変貴重なとうもろこしなのです。
早朝に収穫した「味来」は甘みや鮮度をキープするために20時間以上予冷を行います。採れたてのフレッシュな状態でお届けできます。10本で約3kgとやや小ぶりのサイズですが味はお墨付きです。驚くほどの甘いとうもろこしをぜひお召し上がりください。
愛知県産とうもろこし 「ホワイトショコラ」
純白の美しい粒が特徴の愛知県産とうもろこし「ホワイトショコラ」。
白いとうもろこしは北海道産のイメージがありますが、品種改良の結果、気温が高い本州でも生産が可能な「ホワイトショコラ」が誕生しました。
生産を行うJA愛知みなみ は、愛知県の南、渥美半島に位置しており、日照時間が長い気候です。太陽の光をたっぷりあびて育つため、光合成の高価で甘みは十分。年々需要が高まっている優れた品種です。しゃきしゃきとした歯ごたえを感じられ、食べ応えがあります。
電子レンジで加熱する場合もゆでる場合も約3分が目安です。
北海道産とうもろこし 「雪の妖精」
まぶしいほどの純白の粒が美しい北海道産とうもろこし「雪の妖精」。
開発を重ねて作られた品種で、甘さはもちろん、風味も黄色いとうもろこしと比べて遜色ありません。
粒は非常に柔らかく、フルーツのような甘さとしっかりとしたとうもろこしの風味が感じられます。
加熱しても変色が少ないため、ゆでた後も粒は白いのが特徴です。見た目もよく、ギフトにおすすめです。果皮が薄いので加熱する際には時間を短めにしましょう。
京都府村田農園産 「パールコーン」
京都府産「パールコーン」は、京都府の南西部に位置する久世郡久御山町にある村田農園オリジナルの白いとうもろこしです。パールのように美しい白い粒は、ハリがあって甘みが強いのが特徴です。また、粒の中には果汁がたっぷりつまっており、ジューシーな旨味を十分に感じられます。
果皮は薄く粒離れがよいため、とうもろこしの筋や皮で食感を損ないません。おいしさを存分に堪能できます。販売期間が限られているため、こまめに通販サイトなどで販売情報を確認することをおすすめします。
北海道産とうもろこし 「ピクニックコーン」
とうもろこしの名産地、北海道で栽培している「ピクニックコーン」。北海道ではさまざまな品種のとうもろこしを生産していますが、その中でも特に甘みが強いのが「ピクニックコーン」です。
大きさは12cm〜15cmと一般的なとうもろこしよりは小ぶりで手のひらサイズです。手軽に持ち運べることから「ピクニックコーン」と名づけられました。
「ピクニックコーン」のすごさは、その甘さにあります。糖度は18度にもなり 、メロンやシャインマスカット などのフルーツ並みの甘さです。さらに冷やすほどに甘みが増す点が他のとうもろこしとは大きく異なります。電子レンジで1本につき2分半〜3分ほど加熱してからラップに包み、冷蔵庫で冷やすとおいしくなります。
また果皮が非常に柔らかく、粒が大きいのも特徴です。とうもろこしを食べるとどうしても、最後に芯に果皮や果肉が残ってしまうものですが、「ピクニックコーン」はきれいに食べられます。しゃきしゃきとした心地よい食感も魅力です。
通販での販売においては一般的に、 とうもろこしの鮮度を保てるように縦置きの箱に入っています。さらに甘みが比較的長く続く点もピクニックコーンの魅力 。調理後3日ほどは甘みを損なわずにおいしく食べられます。食べ切るまでに3日以上かかる場合は、冷凍保存をおすすめします。
とうもろこしの保存方法
とうもろこしは鮮度が命です。そのため届いたその日に食べるのがおすすめです。すぐに食べきれない場合はご自宅に届いてからの保存方法も大切です。2〜3日で食べる場合は、冷蔵保存でもよいでしょう。ヒゲをとらずに1本ずつペーパータオルで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると3日程度は日持ちします。
3日以上保存する場合は皮つきのまま冷凍庫に入れましょう。先端にあるヒゲの部分だけ切り落として1本ずつラップに包み、保存袋に入れるとより乾燥を防げます。 また、皮つきのまま電子レンジで1本あたり3分ほど加熱して、冷凍する方法もよいでしょう。加熱することで甘みがキープされます。