新潟県津南町
日本一の豪雪地帯で
栽培されるとうもろこし
新潟県の南端、長野県との県境に位置する津南町は日本一の豪雪地帯で、冬になると約4mも雪が積もります。
標高約450mに位置する沖の原台地では夏はとうもころしやキャベツなど高原野菜を栽培しています。冬は積雪のため人が立ち入れない秘境です。強い日差しと昼夜の寒暖差が特徴で、ミネラル豊富な雪解け水、有機質に富んだ土壌によって、格別に質の高いとうもろこしが収穫されます。
地元で行列ができるほど人気
熊に負けない 鬼や福ふくの「鬼もろこし」
そんな沖の原台地でとうもろこしを栽培しているのが鬼や福ふくの島田福徳さんです。地元の直売所に人が殺到するほど人気で、「鬼もろこし」と名付けて販売しています。
▼名前の由来
島田さんのとうもろこしは熊が虜になるほど甘くておいしいです。丹精込めて育てたとうもろこしを熊に食べられてしまっては困るので、「熊よりも強いのは鬼くらいだろう」と考え、「鬼もろこし」という名前を付けたそうです。熊に食べられずに無事収穫できた、熊より強いとうもろこしなので「鬼もろこし」です。
▼美味しさの秘訣
島田さんは養豚も行っています。その豚の堆肥をたっぷり使い土づくりを行っています。畑の土はふかふかで栄養たっぷり。この土ととうもろこしの相性が抜群のため、美味しい鬼もろこしが収穫できます。
実が引き締まり甘さが高まる
昼夜の温度差
とうもろこしは気温が上り、日の光を浴びると栄養を実に蓄え、キュッと引き締まった大きな粒に成長します。そして、夜になると糖分の元となるエネルギーを蓄えようとします。気温が下がれば下がるほどこの蓄えようとする力が強くなり甘くなります。昼夜の温度差が大きい程、引き締まった甘いとうもろこしに成長します。
信じられないほど甘い!本当に甘い!
植物臭さが一切ない!
早朝4時から収穫した朝採れを出荷
『恵味』1種のみを栽培します
島田さんの畑ではさまざまな品種のとうもろこしを栽培しましたが、一番おいしく栽培できたのが恵味(めぐみ)だったそうです。収穫が始まる8月中旬〜10月までこの1品種だけを栽培しています。
届いたらすぐに食べてください
届きましたら、是非、そのまま生でかぶり付いてみてください。甘さの違いに驚くと思います。そして、とうもろこしは収穫したタイミングからどんどん鮮度が下がっていく野菜です。なるべく早めに食べてください。
▼おすすめの食べ方
1〜2枚皮を残したままラップにくるみレンジで4分チンすると手軽に食べることができます。醤油を垂らしグリルで焼き目をつけた「焼もろこし」もおすすめです。焦げた醤油の香りがたまりません。とうもろこしご飯に作るときは芯も一緒に炊くことで、とうもろこしの風味が強くなるのでおすすめです。
文:大村花恵