農薬も除草剤も極力使わない!七面鳥農法
栄養たっぷりの土壌が作り上げる
熊本県 安田晶一さんの
不知火(しらぬひ・しらぬい)
こだわったのは、
肥料や農薬に頼らない
自然の力を利用した
『土づくり』
写真は安田さんが栽培するグレープフルーツの樹です。
通常柑橘では作業のしやすさからできるだけ小さく仕立てるものですが、安田さんは自然のままに大きく大きく育てます。
その樹の姿は丸く全ての方向に広く枝を伸ばすどこかエネルギーに満ちた外観をしています。
土にも除草剤などは使用しないため、雑草が生え放題。安田さんは「ほったらかしているだけ」と言いますが、
そんな中でたくさんの柑橘がたわわに実っています。
七面鳥の放し飼いで
農薬の使用が半分!
安田さんの農業の原点はここでした。
「農薬や除草剤を使わない。」
ただそれだけでは病気になったり、思うように育たかなったりします。そこで利用するのが自然の力です。安田さんの農場の下には、九州特有の栄養満点の赤土が広がっています。
ここに納豆菌や酵母菌を利用して、微生物の環境を整え、栄養が樹に効率よく届けられるようにしています。
雑草や害虫を駆除してくれる七面鳥も放し飼いにしています。さらにそのフンは土に堆積し、また栄養となります。10年以上をかけた七面鳥農法で土は肥えていながら雑草や虫が発生しにくい環境になっています。
病害虫に弱いハウス栽培の不知火ですが、人間と鳥の共同作業により農薬の使用回数は一般的な不知火栽培の半分となっています。
(※農協出荷向け慣行栽培の防除回数を参考)
熊本の小高い丘の上に、日本でも珍しいグレープフルーツや柑橘の園地があります。
ここの主が(株)Mr.Orangeの代表、安田晶一さん。
実に12種類の柑橘、それも一般の農家はなかなか手掛けない品種に挑む、まさに“ミスターオレンジ”です。
環境にやさしく、何よりも美味しい物を作る職人の情熱が生んだ不知火をお届けします。