豊かな自然と調和しながら作る
上田 岩雄さんの
プリンセスほおずき
日本では一般的に観賞用として知られるほおずきですが、海外では古くから食用として珍重されてきました。
特にほおずきの食用性を高めたものをフルーツほおずきと呼びます。
中でも熊本県玉名郡和水町の上田岩雄さんが作る「プリンセスほおずき」は、美味しさ・大きさ・上田さんの農法など段違いの魅力にあふれ、多くのファンを生み出す逸品です。
国際味覚コンクール(iTQi ※現:ITI)において2016年、2017年、2018年と3年連続で金賞に輝いたことに加え、九州をめぐる豪華客車のメニューにも採用されるなど、国内外で特別な活躍をするフルーツです。
フルーツほおずきの魅力
ほおずきは花の萼(がく※花の一部。写真の茶色い部分。)に覆われた果実を実らせる特徴的な見た目をしています。
ナス科に属しトマトとも近い種に当たります。
その食用利用は現在のメキシコ北部〜アメリカ南部だと考えられています。紀元前1000年前後には食用としての利用が始まったとされています。その歴史はトマトよりも長く、その後ヨーロッパに伝わり食用ほおずきとして広まりました。
日本を含むアジア圏では長らく観賞用のほおずきが栽培され、食用は少なく生薬としての利用が中心でした。
薬に利用されるほどですから栄養価はとても高く、フルーツほおずきにはビタミンA,Bをはじめ鉄分などのミネラルもトマト以上の含有量を誇ります。さらに今注目のβクリプトキサンチンやポリフェノール、イノシトールなど摂取が難しい栄養素も豊富に含みます。
海外ではそのままデザートやトマトのようにサラダで食べたり、ペクチンを含むためジャムに利用したり、香料としても活用されています。
日本ではまだなじみがないですが、一度食べ、触れていただくとその魅力に納得されることでしょう。
「ちいさな地球農法」で
育てる生産者
上田岩雄さんです
愛情もたっぷり注ぎます
土づくりから栽培・収穫、そしてまた土に返す。そんな循環の中で「植物がストレスなく育つように」と愛情を注ぎます。
そんな自分の農業が果たして正しいのかと思い、国際味覚コンクールなど様々なチャレンジにも取り組んで来ました。
今やその技術・農業に向きあう姿勢は多くの農業者も刺激し、お弟子さんが様々な作物で上田さんの世界観を共に実現しようとしています。
大粒で美味しい
プリンセスほおずき
可愛らしくみんなに愛され、唯一無二の存在プリンセスという想いを込めて『プリンセスほおずき』と名付けました。
一般的なフルーツほおずきは一口サイズが多い中、プリンセスほおずきは小玉〜中玉トマトほどの立派な大きさで、フルーツほおずきの中で大粒と評して間違いありません。
断面からも伝わるジューシーな食感、強い香りとしっかりとした酸味、そして優しい甘さが織りなす独特の味わいが魅力です。