「金色羅皇(こんじきらおう)」は、奈良県のナント種苗株式会社が8年の歳月を掛けて開発し2021年に全国デビューした黄色スイカです。
名前にふさわしい黄金様の果肉と圧倒的な糖度が特徴です。
発売前、数軒の腕利きスイカ農家に配布された試作種子からは、糖度15-16度のスイカが続出しました。
さらにナント種苗が開催した糖度を競う大会「金色羅皇グランプリ」では最高糖度20.6度を記録しました。
糖度12度でも十分に甘いと言われるスイカとしては常識をはるかに上回る甘さです。
黄色いスイカは
赤色スイカに勝てない
そんな序列を壊する
型破りなスイカ
金色羅皇は黄肉特有の透明感のある風味ながら、甘みを非常に強く感じます。「赤よりも甘い!赤よりも人気で高値が付く!」と、生産現場のみならず、市場関係者にも大きな衝撃を与えました。黄色いスイカは赤色スイカに勝てない。そんな序列を壊する型破りなスイカです。
金色羅皇(こんじきらおう)の
旬や出荷時期は?
金色羅皇は 5〜8月に旬をむかえます。
産地や栽培方法(ハウス栽培・トンネル栽培・露地栽栽培)によって収穫時期は異なりますが、熊本県などの早い産地では5月頃から収穫が始まり、6月〜7月鳥取県や大分県、千葉県、新潟県と続きます。
8月は長野県、秋田県、青森県といった産地が中心です。
抑制栽培として10月出荷に挑戦している産地(熊本県や大分県)もあります。
種子の販売からまだわずか2年足らずです。
今後、全国各地で作付けが増えていくことでしょう。
金色羅皇(こんじきらおう)の美味しい食べ方
スイカの食べ頃
スイカは鮮度が重要です。産地や市場から鮮度の高い品を直送します。
特に金色羅皇は甘さを引き出すために赤色スイカよりも5日ほど圃場で
熟度を高めてから収穫・出荷されます。届いた状態がすでに食べごろです。
※冷蔵庫におさまらない大玉はクール便で配送します。
冷やす時間を待たずにお召し上がりいただけます。
スイカの切り方のポイント
スイカのヘタを上にして縦半分に切ります。
その半分をさらに好みの幅に縦数等分にします。
そのあとは、中心部分から放射状にカット してください。
最も甘い玉の中心部が全てのカットに平等に分けられます。
種が少ないことも金色羅皇の特徴の一つです。
豪快にかぶりついてお召し上がりください。
皮きわまでしっかりと甘さがあります。
冷凍してシャーベットや、スムージーにして楽しむのも良いでしょう。
水分補給にぴったりです。
皮の部分にも栄養が豊富に含まれています。
浅漬けやピクルス 、煮物 にして食べることができます。ぜひ試してみてください。
「金色羅皇」育種者インタビュー
いかにしてこの凄いスイカは誕生したのか
「とにかく食味」を追求した結果、たどり着いたのが黄色(金色)のスイカでした。
ブリーダーとして様々な育種方針がありますが、(収量上がる品種、病気に強い品種をつくるなど)こと金色羅皇に関しては、食味に特化して作った品種です。
自身の遊び要素的な部分もありました。
ご家庭で大玉スイカをまるごと買うというのは、ある種一大イベントです。
万が一美味しくなかったら、割ったはいいけれど、消費しなきゃ…という義務感に変わってしまう。
喜んで最後まで食べてもらえる食味の良いスイカを作りたい!という思いがありました。
—————「黄色の大玉で甘い品種をつくって勝負しよう!」などの逆算があったわけではないのですね。
はい。当初は赤色の大玉スイカを想定していました。
黄色スイカはマーケットのなかでも1%程度の規模です。
黄色スイカは糖度があがりにくく、果肉も柔らかい…
その色に惹かれて手にとっていただいても、感動が薄く、がっかりされることも少なくない…そんな印象でした。
ですが、ある時海外の黄色スイカの素材に光るものを感じ、日本の風土にあうよう交配選抜を行いました。
当時は黄色いスイカで美味しい品種になるのか、とほとんどの人が懐疑的でした。
しかし、開発が進み試食を出すと赤色のスイカよりもどんどん黄色のスイカに手が伸びていったのです。
そこで最終的なニーズを確信しました。
—————「金色羅皇」は黄色い果肉、赤色の種と市場から敬遠される要素が多いですが、今では凄い人気ですよね。その圧倒的な食味で今までの常識を覆していますね。 高級百貨店のバイヤーや星付き飲食店も「金色羅皇」を探している、そんな印象です。
有難うございます。
店頭では「スイカ」ではなく、品種名「金色羅皇」として並んでいることが嬉しいです。
今後は黄色スイカも当たり前のように赤色スイカの隣に並んで選択肢のひとつになっていくといいです。
品種によって異なるスイカの味わい、奥深さを楽しんでもらいたいです。
急激に広まっている今だからこそ、
本来の金色羅皇の美味しさを届けたい
金色羅皇の栽培は難しいです。
赤色スイカの栽培と比べて少々クセがあります。
ただ、ポイントをおさえずに作ったとしても、比較対象に比べてなまじ高い糖度がでます。
ですが、それは生長過程の味であって本当の金色羅皇美味しさではありません。
「適熟で収穫する」というのが本来の美味しさを引き出すために必要です。
通常のスイカに比べて、金色羅皇はだいたい5日程長く圃場で熟度を高めます。
そうすることでやっと、金色羅皇特有の強い甘さが引き出されるのです。
—————確かに、これ本当に金色羅皇?という味のものに昨年はいくつか出会ったこともありました。決してまずいわけではないのですが、本当はもっとポテンシャル高いんだけどな…というような。
はい。まだ、栽培ノウハウ(赤色とは異なる管理が求められる点)が浸透していないことが理由のひとつとして挙げられます。
収穫せずに圃場に長く置くことはリスクでしかありません。「待てる技術」のある生産者でないと、金色羅皇の本来の魅力を引き出すことは難しいです。
農家さんには負担をかけますが、その分適熟をむかえると別格の美味しさです。
品種としては、果肉はしっかり(固め)としているので、安心して攻めて(圃場で熟度をあげても)大丈夫です、とよく農家さんへは伝えています。
—————私たちも、本当の金色羅皇の魅力を届けられるよう、産地や生産者にこだわって商品選定してまいります。(インタビュー:食文化 鈴木)
圧倒的に甘いスイカ!
金色羅皇は栽培が難しい
栄養生長(樹、草)と生殖生長(実)のバランスのコントロールが非常に難しい金色羅皇栽培。
もともと海外のスイカの血が入っている金色羅皇は草勢(栄養生長)が強いといいます。
子孫を残すための「実」よりも己が生きようと「草樹」に養分がつかわれてなかなか着果してくれないのです。
そのため実をつけるように、草勢を弱めることで、生殖成長を促す必要がありますが、いざ実をつけたあとには今度はそのおおきな実の負荷に耐えられるよう草勢を保たなければなりません。
さらに、金色羅皇は通常のスイカよりも5日以上圃場にならせなくては、本来の甘さが引き出せません。
露地栽培では、気温や降水などの自然要因も大きくかかわってくるため、
状況に応じた栄養生長(樹、草)と生殖生長(実)のバランスのコントロールが難しいのです。
金色羅皇を作りこなす
凄腕生産者「ヒタント」
凄腕生産者「ヒタント」は大分県日田市でスイカ栽培を追求し、より品質の高いスイカを栽培できるよう取り組んでいます。全国で唯一「ナント種苗(株)認定スイカ生産者」として認定を受けています。 「ふりや重石農園」重石公章氏、「ヒラカワ農園」平川貢氏、「重石農園」重石修平氏の3名で結成されています。
適熟をむかえると
甘さがぐっと、さらに高まる。
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収穫したての金色羅皇を豪快に割る。
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糖度は15.9度を記録!
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一口かじると、他のスイカとはあきらかに質の違う濃厚な甘さに驚く…
バイヤーイチ押しの甘くて美味しいスイカ!
金色羅皇は「豊洲市場ドットコム」でお取り寄せ
近年、大注目されているスイカ、「金色羅皇」です。 豊洲市場ドットコムでは、凄腕生産者が作る金色羅皇を指名買いで取り扱っています。 ぜひ下記から気になる商品の購入ページに飛んでみてください。
—————どうやってこの凄いスイカは誕生したのですか