岡山白桃
魅力たっぷり!
岡山白桃を存分に味わってください
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息をのむほど真っ白で美しい果皮、特有の滑らかな舌触り。
岡山白桃は関西圏では夏の高級ギフトの代名詞ですが、
関東圏では赤い桃ほど、身近な存在ではないかもしれません。
そのはず、白桃は栽培方法から販売流通まで、まるで異なる文化なのです。
今回はそんな「岡山白桃」の魅力をご紹介します。
岡山白桃は息をのむほど真っ白で美しい果皮です。
白さの秘密は、『袋かけ栽培』にあります。
まだ青くピンポン玉くらいの桃の実に生産者は一つ一つ手作業で袋をかけます。病害虫予防のために考案されたものですが、日光を遮ることで、アントシアニン色素の合成が妨げられ、着色がすすみません。
岡山県では収穫の最後の瞬間まで袋を取らずに育てるため、真っ白で美しい桃が出来上がります。
岡山白桃は「シルクのように滑らかな食感、」と表現されます。
収穫まで袋をかけて直射日光を遮ることで桃の温度が上がり過ぎず、過度な蒸散が防がれます。
水分を運ぶ維管束は最低限の発達にとどまり、繊維質の少ないとろけるような食感になるのです。
百年を越える日本の桃栽培。
岡山県の桃文化は長い歴史のなかで独自の発展をとげてきました。
明治8年 中国から3種の桃が日本国に伝わりました。天津水蜜、上海水蜜、蟠桃—。
この3原種が今でも県の試験場に残る岡山県は、日本の桃栽培の源流といえるでしょう。
※岡山農業試験場にはこの三原種を含め、およそ100品種、200本が育てられています。
岡山県は大正7年には生産量が全国一位だった歴史もあるように、
全国に先駆け、果樹の名産地でした。
これは岡山県が晴天が多く降水量が少ない、瀬戸内の温暖な気候であり
桃栽培に特別適していたことが理由の一つです。
収穫時まで袋をとらない岡山流の栽培は(そこから実現する、美しさ、滑らかな食感は)全国産地と比べても独自のものといえるでしょう。
「袋掛け」には手間だけでなく、気候条件による落果のリスクが高く、
高度な栽培技術も必要とします。
岡山白桃は市場で高い評価を受けています。シーズンの果物専門店や百貨店では常に中心に陳列されるほどです。出荷期間はお中元の時期にぴったり重なることから、ギフト需要が集中し、さらに引き合いを強めています。
そんな背景もあり、自家消費向けは少なく、関東圏では手頃な他産地の桃が身近な存在として食べられてきました。出会ったら是非購入してみてください。
(さきがけはくとう、加納岩白桃、武井白鳳、早生白鳳、サマーエース、はなよめ、日川白鳳、橋場白鳳 、白鳳、紅清水、千種白鳳、なつごころ、大和白桃、華清水、清水白桃、志賀白桃、 なつおとめ、恋みらい、浅間白桃、夢あさま、末木白桃 、白桃(本白桃)、おかやま夢白桃、白秋、白麗、新白麗、瀬戸内白桃、恵白®、 幸茜、西王母、冬桃がたり®、川中島白桃、白皇®、白露®、陽だまりの詩®、桃水、あきぞら、ゆうぞら )
この品種のなかで
・岡山県内で栽培されたもの
・収穫まで1玉毎に袋かけ栽培されたもの
・ 果皮は白色(乳白色)が基調、果皮にかかる紅は薄いもの。 果汁たっぷりで甘さがあり、繊維質が少なく滑らかな食感があるもの。
ジューシー系の王道
「白鳳」を上回る、ジューシーさ甘さ。
瀬戸内地区で偶然発見された希少品種です!
岡山白桃の代名詞といえる品種です。 豊かで芳醇な香りが特徴です。選果場では、集荷された桃の香りがより一層強くなると「今年も清水白桃の時期が来たんじゃな」と感じる、そうです。
岡山県のオリジナル品種です。 渋みがなく、その深い甘さから国内外から品種の指名買いが起こる、人気の桃です。
2022年デビュー
どの農家も口をそろえて、白皇は糖度が凄い。といいます。県内の最高糖度基準:ロイヤルランクが12度に対して、
白皇は平均15度、16〜18度もザラ、という驚異の晩生桃です。
ひと品種の旬は短いもので1週間。長いものでも3週間程度 シーズン中は次々と品種がうろいます。 食べたい品種についてあらかじめ狙っておく、出会ったときに購入して食べることをお勧めします!
桃肌の緑色が消えて、乳白色になったら食べ頃サインです。
(※赤く着色している部分は、果梗部(エボ)の青みが抜けた頃が食べ頃です。)
桃特有の芳香が豊かに香りだした頃はちょうど食べ頃。手のひらで持った際に、ほんのり軟らかく感じる、爪先で皮を少しめくるとなんとか剥がれるぐらいが食べ頃です。
品種によって熟度が上がっても柔らかくなりにくいものもあります。
食文化:鈴木 愛理