日本大学生物資源科学部・小谷ゼミ×豊洲市場ドットコム
有機栽培農作物!
木更津育ちの国産バナナ
『きみさらずバナナ』
日本大学生物資源科学部小谷幸司ゼミナール ローカルブランドプロジェクトチームは、地域の自立や地域産業の持続可能な発展を目的に日本各地の"知名度は低いが、価値の高い食材"を発掘・発信しています。
今回は、千葉県木更津市で6年前から生産を行っているきみさらずバナナをご紹介いたします。栽培と普及を通して地域貢献を軸に生産を行っている木更津ファームの坂田悠樹さんが作る「きみさらずバナナ」をお届けします。
きみさらずバナナは
もっちりとした上品な甘さが特徴です。
きみさらずバナナは、芳醇な甘さの中に爽やかな酸味があり、もっちり・ねっとりとしたバナナ本来の美味しさや食感を堪能できます。皮ごと食べられるバナナです。このバナナの名前の由来は、木更津市の語源にもなったといわれる日本武尊伝説の中で登場する「君不去(きみさらず)」からきています。
追熟期間によってはバナナの甘味が変化するため、食べ比べながら自分好みの食べごろを楽しんでください。薄く仕上がった皮の中には、カリウム・ビタミン・マグネシウム・食物繊維などの栄養成分が含まれており、栄養価も高いです。
国内流通0.01%!
希少なグロスミッシェル
きみさらずバナナはグロスミッシェル種という品種です。
この品種は世界の市場でもほとんど見かけることはありません。グロスミッシェル種はスーパーなどで販売されているジャイアント・キャベンディッシュ種に比べて全体的に小ぶりですが、香り高く口当たりがもっちりとした粘り気のある強い甘みが特徴のバナナです。
皮まで安心安全に食べられる
バナナ作りを行っています。
木更津ファームでは、樹上でしっかり熟させることで皮まで安心安全に食べられるバナナ作りを行っています。さらに樹上でしっかり熟させることでもっちりとした上品な甘さと栄養を最大限引き出すことができます。
生育困難に陥ってしまうとされる冬の寒い時期、気候的・地理的条件の背景からは耐寒性をつけるためにバナナの苗を一度凍結する「凍結解凍覚醒法®」という新たな処理方法を取り入れたり、バナナの苗の植える時期をずらしたりすることで年間通して出荷することできます。
そんな木更津ファームではビニールハウス内に200本ほどの苗が植えられ、愛情込めて育てたきみさらずバナナを出荷しています。
木更津の恵みを使って
栄養豊富な土作りをしています。
木更津ファームでは土づくりからこだわりっていて、質の良い自然由来の有機物を使っています。
収穫が終わったバナナの葉や茎をできるだけ再利用し、栽培しているハウス周辺の里山の腐葉土や近隣の酪農農家さんの牛糞、君津・富津から得られた海水をうまく循環させ、堆肥として利用しています。
このように「房総」の良いものだけを集めた土作りを行うことで、「木更津」の地が育てた地元由来のもので愛情たっぷりのきみさらずバナナを栽培しています。
ワクワクするような
作物作りを始めたい!
坂田さんが国産バナナの栽培を始めた最初のきっかけは利用できない土地を農地として再利用しようと思ったのがきっかけでした。今まで農業を行ったことがなかった坂田さんは自分がワクワクできる農作物はなにかと模索した結果、木更津の安定した気候を生かして希少な品種と言われているグロスミッシェル種のバナナの栽培を木更津の新しい産業として始めました。
きみさらずバナナを通して、「どうして皮が食べられるのか」、「普段スーパーで販売されているバナナとなぜ価格が違うのか」、「味の違いはどこなのか」を実際に食べて日本のバナナというものを知ってもらいたいという坂田さんの熱い想いが込められています。
皮ごと食べて
豊富な栄養をまるごと摂取!
私たち学生がおすすめするきみさらずバナナの食べ方はお家で簡単「絶品!皮ごとバナナスムージ」です。
そのまま生で食べることもおすすめですが、スムージーにすることで皮に含まれる栄養をまるごと摂取できます。
作り方は凍ったままの皮ごとバナナを3センチくらいの大きさにカットし、牛乳と1:1の割合でミキサーにかけるだけです。簡単にスムージーが完成します。