全国の旬のスイカを市場&産地直送
だから新鮮でお買い得!
豊洲市場ドットコムでは一般店頭のようにカットしてパック詰めしたものや、贈答・ギフト用の化粧箱に入った規格だけを販売しているのではありません。熊本、千葉、山形、鳥取、長野など人気の産地、入手困難な新品種や珍しいスイカ、農園の選果で最も厳しい基準をクリアした最高等級の限定品、ギフト需要の低下、収穫のピークで大量入荷などで相場下落した際の特別企画、皮にスレ・キズがある安い訳あり品、産地箱規格 など市場ならではの規格も案内しています。
うだるような夏の暑い日に思いきりおいしいスイカを頬張るだけでなく、お世話になった方へお中元や季節の贈り物としてもイチ押しです。
このページでは、豊洲市場に入荷するおすすめのスイカの紹介だけでなく、スイカにまつわる様々な情報をお伝えします。
スイカの原産地と日本の歴史
スイカの原産地は諸説ありますが、一説には 紀元前5000年頃の南アフリカ原産の作物 と言われており、カラハリ砂漠やサバンナ地帯で野生のスイカが発見されたようです。 約4000年前からエジプトではすでに栽培されていたということが発掘された壁画から実証されており、 ギリシャ、ヨーロッパ、インドや中央アジア、中近東などの内陸乾燥地帯に広まっていった と言われています。
スイカ栽培は、原産地に近い地域で、文化が開けた国から徐々に広まっていきました。 10世紀頃には、中国にも伝わっていき、その後、世界中に広まっていったのは16世紀頃 とされています。
日本にスイカが伝わったのは、ポルトガルからやってきたとか、中国から伝わってきたなど諸説あり、正確な時期などは不明ですが、臨済宗の僧が書いた詩集には、スイカの詩 が発見されているため、14世紀頃までには、日本でも食べられていたのではないかと考えられています。
さらに江戸時代になるとスイカは品種改良され、様々な種類のスイカが食べられていたそう。 ちなみに、鹿児島県産の「徳光(とっこう)スイカ」は江戸時代から作られていると言われている歴史あるスイカです。
時を経て明治以降にようやく日本各地でスイカの栽培が始まっていきました。 今やスイカの有名産地となっている鳥取県も、明治の終わりからスイカ栽培が始まり、県外への販売も開始されていきました。
日本のスイカ産地と品種
1位:熊本県
1位の熊本県は、日本一のスイカの名産地とされていますが、その中でも「植木町」は最も有名なスイカ産地です。
植木町という地域は、非常に質の良い水と質の良い土に恵まれており、日中と夜の温度差も大きいため、その気候条件が、甘みの強いスイカを作る決め手となっています。
中でも「肥後浪漫」というスイカが有名です。
一本のツルから一玉しか栽培を行わない一果採りと呼ばれる栽培方法を採用し、さらに水や温度の管理を徹底するなど非常に丁寧に生産されており、収穫後に「糖度13度以上」の大変厳しい品質チェックをクリアしたものだけが「肥後浪漫」のブランド名で流通します。甘さだけでなくシャリ感も抜群です。
2位:千葉県
千葉県の産地 では、八街市、山武市、芝山町といった地域が産地として名高いですが、とりわけ「富里市」で栽培されているスイカが有名です。
「富里スイカ」 は昭和11年に皇室に献上 されたこともあるほど品質の良いスイカで、糖度が高く甘みが強いのが魅力。
ちなみにこの皇室献上を機に、富里スイカは全国に知られるようになりました。
千葉県内のスイカ栽培の歴史を辿っていくと、最初は土壌が適した状態になく苦戦したようですが、生産技術の向上と共に、美味しいスイカを作る条件を整えました。
富里市のスイカの出荷時期は5月中旬から7月中旬で、梅雨の時期と重なります。富里市ではそのような時期でも安心して栽培が行えるよう工夫されていて、ビニールハウスやビニールトンネル(露地栽培)といった方法で、適切な管理のもとスイカが栽培されています。
3位:山形県
山形県の主な産地は村山市、大石田町、長井市などが有名で、特に尾花沢市のスイカは 「尾花沢スイカ」 として特産品になっている人気のスイカです。
尾花沢市は山形県の北東部に位置しており、雪国である山形県の中でとりわけ雪が深く降り積もる地域です。一年のうち、約3分の1の期間が雪で覆われるというまさに豪雪地帯。スイカ畑は、冬の間は冷たい雪の下に埋もれています。それがスイカづくりに必要な元気な土壌を生み出しています。
そして夏の時期はうだるような暑さ。しかしそれでも朝晩は涼しくなるという昼夜の寒暖差が激しい気候であることが、この尾花沢スイカが甘くおいしく育つ理由です。
栽培方法もユニークで、「移動式トンネル栽培」 という方法を取り入れています。またスイカ栽培にとって水はけがよく甘いスイカを生み出す「クロボク」と呼ばれる火山灰質の土壌も、尾花沢スイカの甘さには欠かせない大切な要素 となっています。 尾花沢スイカは甘いだけでなく果肉のシャリっとした食感も特徴的なスイカです。規定の糖度を満たさないスイカは出荷から外されているという厳しい選果基準。厳選されたスイカの美味しさは間違いないです。
4位:鳥取県
日本海側で雨の日が多いと思われがちな鳥取県ですが、夏場の日照時間が長く、おいしいスイカが育つ環境が整っています。
特に鳥取県内の中では、西日本の有数のスイカ産地と言われる北栄町(旧大栄町)が有名で、「大栄西瓜」 と呼ばれるブランドスイカが育ちます。
7㎏から大きいもので11㎏以上、シャリっとした歯ごたえのある食感が特徴的で、甘くて瑞々しいスイカです。大きさに比例し、外側の果皮も厚くなるので、それがスイカの鮮度の維持に繋がっています。果肉の色がやや薄めの赤色なのも大栄西瓜の特徴です。
5位:長野県
長野県でも特に松本市波田下原は有名なスイカ産地です。「波田のスイカ」「下原(しもっぱら)スイカ」といった名前で販売されており、夏にはすいか祭りも開催されるほど盛り上がります。
スイカは昼夜の寒暖差が大きいほど甘く育ちます。長野県は日中と夜の温度差が大きいためスイカを生産するのに最適な環境と言えます。
スイカを選ぶポイント
スイカは産地やブランド・品種が多く、選ぶ際に迷う方も多いと思います。大きさも大玉から小玉サイズまで様々で、甘みの強さもそれぞれ違います。
自宅用に購入するのか、大切な方へのギフトでも選ぶ基準が変わります。
ここからはスイカを選ぶ際のポイントをお伝えします。
スイカのサイズ種類で選ぶ
大衆スーパーに並ぶスイカは、普通サイズで5〜7kgほどですが、中には20kg以上の重さになるスイカもあります。
近年人気の小玉サイズは2kgほど。主要な品種は「紅小玉」「姫甘泉」「ひとりじめ」などがあります。 少人数で食べたい人におすすめです。
一風変わった珍しいスイカをお探しなら、黄色い果肉の「クリームスイカ」や「種なしスイカ」がおすすめ。黄色い果肉のスイカや種なしスイカは、その見た目の鮮やかさや食べやすさから、カットフルーツにされて売られていることが多いです。
黄色いスイカは、「イエローBonBon」、「オレンジハート」、皮の黒い「おつきさま」といった名前で売られています。「種なしスイカ」は戦後の日本で開発された品種で、当時はあまり甘くないスイカだったようですが、最近は開発が進み糖度が高い種なしスイカが流通するようになりました。
日本で出回っている主なスイカ は、やはりどっしりとした大玉スイカ です。 大玉スイカの主要品種は「まつりばやし」「紅玉」「富士光」「縞王系」 といったものが主流となります。
また珍しい大玉スイカには、果皮が黄色く果肉は赤い「太陽すいか」 といった品種もあります。
スイカは追熟しない果物 で、食べ頃を見計らって収穫され、出荷されますので鮮度が命です。美味しい食べ頃を逃さないためにも、食べきれる量のスイカを選ぶと良いでしょう。
用途によって選ぶ
自宅用や贈り物など用途によって、スイカの規格・種類を選ぶのも良いでしょう。 贈答品ならギフト用の箱に梱包されているものや熨斗・メッセージカードが付けられる規格を選びましょう。 尾花沢スイカや富里スイカなど、ブランドネームのあるスイカは味も見た目も厳しい選果基準をクリアしたものですので安心です。
送料もしっかりチェック!
通販で何か商品を購入する場合、送料もしっかりチェックしておきましょう。 通販でスイカを購入する際には、基本的に送料は掛かりますが、送り先によって送料も異なるため注意が必要です。品物によっては、送料が含まれている場合もあるため、注文する前に必ず商品ページで確認しましょう。
スイカを美味しく食べるポイント
スイカの美味しい食べ方
まずは大玉のスイカを大胆に切って食べるときのポイントです。大事なのは中心部分から放射状にカット すること。 なぜなら、スイカは中心部が最も甘く、皮に近づくにつれて糖度が下がっていくからです。
もし食べきれなくて余ってしまったら、カットしたスイカを冷凍してシャーベットや、スムージーなどにして楽しむのも良いでしょう。 スイカは、ほとんどの部分が食べられるのですが、皮は捨てられてしまうのがほとんどです。しかし、この皮の部分にも栄養があると言われていて、皮を浅漬けやピクルス 、煮物 にしたりしてスイカを文字通り丸ごと食べることもできます。ぜひ試してみてください。
スイカに含まれる成分
スイカの果肉や種子にはカリウムが多く含まれています。 また赤肉スイカの色素にはβカロテンとリコピン が豊富に含まれており、βカロテンは、体内に入るとビタミンAに変換されます。夏バテしているときでも、スイカなら水分を取りやすく、体に優しい食材といえます。
スイカの保存方法
まず知っておいていただきたいのが、スイカは追熟しない、鮮度が落ちるのが早いということです。そのため、スイカを買ってきたら時間を置かず、出来るだけすぐに食べることをおすすめします。
特にカットしたスイカはすぐ傷んでしまうため、冷蔵庫で保存してほしいのですが、冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。カットしていない丸のままのスイカは、冷蔵庫には入れず、風通しの良い涼しい場所で保管しましょう。
豊洲市場バイヤー赤羽からのおすすめコメント
昔は大きいものは13〜14kgが1玉売られていたものですが、最近は3〜4kgの小玉が多くなってきました。店頭ではさらに小さい1/8カットが主流です。
大玉の魅力はシャリ感、小玉の魅力は糖度と言われていましたが、近年はシャリ感と高糖度を両立したすいかが多くなっています。
主要産地としては4〜6月の熊本県から始まり、 6〜7月 に千葉県・鳥取県、7〜8月に標高の高い長野県・東北の山形県が出て、最後に秋田県・北海道と続きシーズンが終わります。様々な品種がありますが、あえて今季お勧めするなら「金色羅皇」です。かなり驚きました。