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シャインマスカット
シャインマスカットの通販
シャインマスカットの基本情報
ぶどうには、巨峰やデラウェア等、様々な品種がありますが、大別するとアメリカ種とヨーロッパ種の2系統に分けられます。 シャインマスカットは、比較的新しい品種のぶどうで、両系統の良さを兼ね備えているのが特徴です。具体的にどんなぶどうなのか見ていきましょう。
シャインマスカットの特徴とは?
シャインマスカットは、黄緑色をしたぶどうで、1房当たりの重さは400〜500グラム程度。1粒当たりの重さは11〜12グラムと大粒で食べ応えがあり、果肉は硬く噛み切りやすいのが特徴です。皮の渋みが少なく、種なし栽培もできるため、丸ごと食べることが可能。皮を剥かずに楽しめる手軽さも消費者から人気を集める秘密です。
また、酸味が少なく、糖度も18度以上あるので、しっかりと甘さを感じられるのも魅力。香りは、ヨーロッパ種の特徴であるマスカット香が楽しめます。
どんな品種のぶどう(葡萄)?
シャインマスカットは、「ブドウ安芸津21号」と、ヨーロッパ種の「白南」を親に持つぶどう。「ブドウ安芸津21号」は、アメリカ種の「スチューベン」と、“果物の女王”と呼ばれるヨーロッパ種の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を交配した品種です。
シャインマスカットは、2006年に品種登録されたぶどうで、農業等の研究開発を行っている国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)で誕生しました。アメリカ種のように栽培しやすく、近年飛躍的に栽培面積を伸ばしています。
また、シャインマスカットというと“種なし”のイメージがありますが、実際に種ができないというわけではありません。実は、栽培時にシャインマスカットの房を植物ホルモンであるジベレリンの溶液に入れる「ジベレリン処理」を行うことで、種がない状態にしています。
シャインマスカットの旬や出荷時期をチェック
シャインマスカットは、夏から秋にかけて旬を迎える果物です。産地や栽培方法によって微妙に収穫時期が異なり、早いところだと5月から収穫が始まる場合もあります。
旬の時期とそうでない時期では、価格に差が生じることもあるので、旬や産地ごとの収穫時期等をチェックしておくと良いでしょう。
とくに出荷が多いのは、8月〜10月。東京都中央卸売市場の2020年のシャインマスカット取扱実績を見ると、8月は610,719キロ、9月は1,758,212キロ、10月は1,310,310キロと、この3ヶ月間だけで1年間の取扱量の約8割を占めています。
一方で、研究が進んだことで、収穫時期の延長や長期に渡る貯蔵が可能になってきました。そのため、11月以降に出荷されるものもあり、クリスマスやお歳暮等にも重宝されています。※参考資料「東京都中央卸売市場の2020年のシャインマスカット取扱実績」
栽培面積が多いのは?
シャインマスカットの産地ランキング
近年栽培面積を増やしているシャインマスカット。
では、どの都道府県が最も栽培面積が多いのでしょうか? ここからは、シャインマスカットの生産地に注目し、とくに栽培面積が多い都道府県をぶどう栽培の特色と共にランキング形式で紹介します。
※参考資料「令和2年産特産果樹生産動態等調査」
【1位】長野県
シャインマスカットの栽培面積が最も多いのは長野県で、639.7ヘクタールもの土地でシャインマスカットを栽培。7月上旬〜8月下旬頃はハウス栽培、9月上旬〜12月上旬頃は露地栽培のシャインマスカットが出回ります。
長野県のぶどう栽培は、江戸時代から行われていたとされ、現在ではぶどうの収穫量が全国第2位。シャインマスカットのように丸ごと食べられる、種なしの黒系大粒ぶどう「ナガノパープル」の産地としても有名です。
水はけの良さや、昼夜の寒暖差がある土地柄が美味しいぶどうを生み出しています。
【2位】山梨県
第2位は山梨県で
608.7ヘクタール。ぶどう全体の収穫量も全国1位を誇る、日本を代表するぶどうの産地です。シャインマスカット以外にも、小粒で甘い「デラウェア」や、日本最古の栽培品種である「甲州」等、様々な品種を栽培しています。
山梨県でぶどうの生産が盛んな理由は、昼夜の寒暖差が大きい・雨が少ない・日照時間が長い等、ぶどう作りがしやすい条件が整っているのが理由。また、桃
やすもも等、ぶどう以外の果物の生産も盛んで、“フルーツ王国”として知られています。
【3位】山形県
シャインマスカットの栽培面積、第3位は227.2ヘクタールの山形県。9月上旬〜10月中旬にかけてシャインマスカットの収穫が行われています。旬は9月中下旬ですが、長期間貯蔵する研究も進んでいます。
ぶどう全体の収穫量も多く、山梨県、長野県に次ぐ第3位。
然るべき日照時間が期待でき、寒暖差も大きいことから、江戸時代初期にはぶどうの栽培が始まっていたとされています。なかでも「デラウェア」の生産が盛んで、生産量は全国1位です。
【4位】岡山県
第4位は、211.4ヘクタールの岡山県です。加温栽培の技術が高く、6月〜11月の長期に渡りシャインマスカットを出荷しています。また「晴王」等、シャインマスカットの地域ブランド化に取り組んでいるのも特徴です。
ぶどう全体の収穫量においても、前述の山形県と並ぶ全国第3位。晴れの国と呼ばれる岡山県は、ぶどう作りに適した瀬戸内海の気候をしていることから、シャインマスカットのようなマスカット系の高級ぶどうの生産が盛んです。
果物の女王「マスカット・オブ・アレキサンドリア」や、皮ごと食べられる「瀬戸ジャイアンツ」等も生産しています。
シャインマスカットの食べ頃は?
シャインマスカットの食べ頃を見極めるポイントの一つが、粒の張り。食べ頃のシャインマスカットの実は一つ一つに張りがあり、粒の大きさも均一です。皮の色が黄色いものも食べ頃の証です。シャインマスカットは、完熟すると皮が黄色くなり、さらに甘さを楽しめます。
また、シャインマスカットを購入すると、皮に白い粉が付いていることがあります。これは、“ブルーム”と呼ばれるぶどうの成分。実の水分を保護してくれるもので、付いているシャインマスカットの方が鮮度が高いです。逆にブルームが付いていない場合は、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
シャインマスカットの保存の仕方は?
シャインマスカットは、巨峰よりも日持ちしやすい品種ですが、少しでも長く楽しむためには、適切な保存が欠かせません。房ごと保存したい場合は、1房ずつ新聞紙や袋等に包んだ上で、冷蔵庫に入れるようにしましょう。袋等に包むことで、乾燥を防ぐことができます。
また、粒で保存したい場合は、軸から実を1粒ずつ切り離します。その際、軸を少し残すようにカットしましょう。あとは、保存容器や袋等に入れ、冷蔵庫で保管します。いずれの場合も、果実の水分を維持してくれるブルームを洗ってしまわないように注意しましょう。
シャインマスカットの食べ方は?
種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットは、様々な食べ方ができます。冷蔵庫で冷やすのはもちろん、凍らせたり、デコレーションとして使ったりと、色々な食べ方で楽しんでみてはいかがでしょうか?
冷やしたシャインマスカットを丸ごと
皮ごと食べられるのは、シャインマスカットの大きな魅力の一つです。購入してすぐに食べるのも良いですが、食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておくとひんやりとして美味しいです。 ただし、冷やしすぎると甘さが分かりにくいので、食べる20〜30分前に冷蔵庫から出しておくと良いでしょう。より一層シャインマスカットの甘さを楽しめます。
凍らせてシャーベット状に
冷たいシャインマスカットが好きな人は、冷凍庫で凍らせて食べるのもおすすめです。冷凍庫に2時間ほど入れておくだけで、100% シャインマスカットのシャーベットができあがります。
スイーツのデコレーションに使用
シャインマスカットはそのまま食べるのはもちろん、ケーキやタルト、パフェ、フルーツサンド等、スイーツ関連のデコレーションとしても人気です。 鮮やかな黄緑色が、スイーツを彩ってくれます。コロンとしたフォルムを上手く利用したり、カットして果肉が見えるようにしたりと、アイディア次第で様々なデコレーションに使えるでしょう。
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