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ビールの苦味と香りを決める「ホップ」は、『ビールの魂』と称され、
麦を発芽させた「麦芽」は、ビールの色、香り、全体的な味わいを決める言わば『骨格』といえる存在である。
「麦とホップ」、この2つが当たり前の組み合わせとなったのは、今からおよそ500年前、1516年に遡る。
当時のバイエルン公国(現:ドイツ)では、主原料の大麦に他の穀物が混ぜられるなど、品質が安定しなかった。
そのため、君主ウィルヘルム4世が「ビール純粋令」を定め、そこで初めて「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」と示されたのだ。
この法律により、ビールの腐敗防止や香りづけのために様々なハーブが使用されていた時代から、
「ホップ」が「大麦」とともに、ビール醸造に不可欠な原料として、明確に位置付けられた。
国内屈指のホップ産地、岩手県遠野には、創業200年を超える酒造がつくるビールがある。
「ホップ」にこだわり、「麦、水」のシンプルな原料で生み出される遠野のビールを味わってほしい。
「ホップ」はビールの魂
ホップは、アサ科の植物で、ビールならではの苦味と香りを決める成分は、雌株の未受精花にあるルプリンという黄色い粒に由来する。
収穫されたホップは、香りや成分が失われないよう、すぐに乾燥される。
かつては、そのまま乾燥させて醸造に使われていたが、現在は、輸送や保存性の観点から、乾燥後に粉砕され、ペレット状に加工して使用されることが多い。
世界のホップ生産量は、ドイツとアメリカ、次いでチェコ、中国と続き、
日本に輸入されるホップは、合計で3,939t、そのうち50%強をドイツが占めている(2018年財務省貿易統計)。
日本国内では、北海道、青森、岩手、秋田、山形と、冷涼な地域で主に栽培されてきた。
クラフトビール人気が追い風となり、全国各地で栽培が始まっているが、
生産量トップは岩手県で、全国シェア48.7%を誇る大産地だ(岩手県庁HP「いわてお国自慢」より)。
ホップ栽培を牽引、
ビール文化を発信する岩手県遠野
岩手県内でもホップ栽培を牽引し、ビール文化を発信し続けているのが遠野市だ。
その栽培は、1963年、まだビールは贅沢品という時代に始まる。
1965年には遠野ホップ農業協同組合が発足し、1983年頃までは右肩上がりで生産が伸び続け、86名で始まった農家数も200名を超えるまでになった。
しかし、次第に安い価格の外国産のホップにおされ、日本産ホップの需要が激減、生産者も半減し、その後も自然災害や、農家の高齢化が進み、生産者が減り続けたという。
そして今、遠野では、行政、企業、生産者、地域住民が、50年後の「ビールの里構想」を掲げて町を挙げて取り組んでいる。
ビールの次世代おつまみ『パドロン』の栽培や、地元産ホップを使ったビール醸造、ビアツーリズムで全国にその魅力を発信。夏の一大イベント「遠野ホップ収穫祭」は、街をあげて収穫を祝い、2019年には県内外からビール好きが12,000人も集まった。
ホップ栽培の新規就農者も増え、高齢のホップ農家から畑を引き継ぎ、若手農家も育ち始めている。
花のような香りをもつホップ
「IBUKI」
遠野には、「IBUKI」と呼ばれるホップがある。
ドイツ種「ザーツ」とアメリカ種「ホワイトバイン」の交配から生まれた「信州早生」に改良を加えたホップで、花のような上品な香りを備えている。このホップを生のまま凍結し粉砕したホップを使用したビールは、フローラルな香りが際立つ味わいが特徴だ。
IBUKIを100%使用したビールを醸造するのが、遠野で唯一の酒蔵「上閉伊酒造」。
1789年に創業した歴史ある蔵だ。
上閉伊酒造では、日本酒と同じく、北上山系の名峰・六角牛山の伏流水を地下100mから汲み上げ使用している。
超軟水で発酵が遅いため、仕上がりの柔らかさが持ち味の酒になるという。
インターナショナルビアカップ※入賞
プロも認める味
上閉伊酒造は、1999年にビール醸造に着手。
その後2015年〜2018年にかけては、「ヴァイツェン、ゴールデンピルスナー、アルト」の定番の3種はいずれもインターナショナルビアカップ※で入賞し、プロも認めるビールとなった。
そのブランドを「遠野麦酒ZUMONA(ズモナ)」と掲げ、定番ビールのほか、IBUKIホップを使った季節のビールを開発し、
遠野のビール文化を発信している。
ブランド名「ズモナ」とは、方言で「〜だそうな」という伝聞の意味があり、「遠野にうまいビールがあるそうな」と遠野の地ビールが全国へ語り伝えられるようにとの願いを込めて名付けられた。
※世界でも三番目の歴史があり、毎年開催している中では世界で一番古いビール審査会。上閉伊酒造では、ヴァイツェン、ゴールデンピルスナーで金賞、アルトで銅賞を獲得。
IBUKIホップを100%使用した
定番3種+季節の1種をセットで堪能!
地ビールはいまいち、という時代を経て、
いまや、醸造方法や副原料などの違いで様々なスタイルのビールが生み出され、
クラフトビールとして、その楽しみ方は確実に広がっている。
さまざまなフレーバーを楽しむのも一興だが、
「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」とあるように、純粋なビールも改めて味わってほしい。
ZUMONAは、非加熱・無濾過のビールなので、原料の味わいをダイレクトに感じるのも魅力だ。
遠野唯一の酒蔵が生み出す、IBUKIホップを100%使用した定番3種と季節の1種をセットをお届けします。
※季節限定ビールは、遠野産IBUKIを100%使用した「遠野のホップ農家から〜IBUKI HOP SAISON〜」、「"IBUKI" HOP IPA」、「遠野の華」のいずれかを定番3種とともにお送りします(種類の指定はできません)。