樹上で熟成した、色の濃いみかんです。
鹿児島県産 香果園
眞鍋航之介さんの
樹上熟成みかん・柑橘
眞鍋航之介さんは、香果園3代目当主。
お父様が目標に掲げていた「子供が食べたくなるみかん」作りの意思を引き継ぎ、2022年より香果園を引き継ぎました。
独自配合して発酵させた有機肥料をたっぷり使った土づくりをしています。丈夫な木を作るために徹底した管理を行うことが美味しいみかん作りの秘訣だと語ります。
弾けんばかりに
果肉が詰まったみかん。
眞鍋さんが作るみかんは糖度と酸度のバランスが良く、とてもコクがあるみかんです。納得がいく味に仕上げるために以下のような栽培を行っています。
1.樹に果実を適度に生らせ、“小玉中心”になるように仕上げる。
2.果皮全体が黄色く着色した後も、糖度を上げるため長期期間、樹上におく。
すると果肉は濃いオレンジ色に変わり、旨味を増した秀逸な食味に仕上がります。
海風・日照・乾燥しやすい
赤土が育む
栽培環境
香果園は、鹿児島県の北西部、鹿児島市から北北西に約80kmの場所に位置しています。
園地の眼下には八代海が広がり陽当りもよく、年間の平均気温は17℃以上と温暖で寒暖差もある地域です。
安山岩系の赤土で乾燥しやすく、鉄分・ミネラルが豊富に含まれる地質で栽培されています。
他産地と比べ“赤土”でみかん栽培をしているところは少なく、とても珍しい地域です。
島本微生物農法を応用した
みかん栽培
島本微生物農法は有用微生物や酵素の作用によって地力を高め、作物が持っている能力を最大に引き出し、安全で栄養価の高い美味しい農産物を増産する農法。島本微生物農法を応用し、菜種カス、鶏糞、米ぬか、魚カス、骨粉などを混ぜ発酵肥料を作ります。
発酵が進む適温は、40〜50度でそれを維持できるように管理します。気温が低い時には、お湯をかけたり、湯たんぽを入れ、高温になり過ぎないように10日を目安に肥料をかき混ぜるようにしています。
発酵肥料を畑に蒔くと微生物の種菌とそのエサになり土壌微生物の活発化のスターターとなります。微生物の死骸は、更に細かい分解を行う菌のエサになり、連鎖反応で土壌の微生物が増えます。微生物が生み出す、アミノ酸やミネラル、植物ホルモンが根から吸収されて樹が活性化してきます。
土の養分が豊富で健康状態が良くなった樹は、太い根だけではなく細かい根を張りだすようになります。細根を増やすことで、栄養を多く吸収できるようになり、深みのある旨味とコクの元となるのです。
香果園の園地は除草剤を使用していないので、直ぐに草も生えてしまうし、蜘蛛が巣を張っていたりします。できるだけ薬剤に頼らず、自然環境と適応しながら樹の力を引き出せるように環境を整えています。
※かごしま県認証K-GAP 特別栽培農産物の認証を受けています。
美味しいみかんを届けたい。
毎日の繰り返しが大切です。
みかんは5月に花が咲き、7月の木の栄養具合で、味の8割は決まります。8月のお盆過ぎには、真鍋さんのみかんは糖度13度に達するものもあり、あとは木の状態みて、健康に保つための管理を毎日欠かさず行います。
春先に有機肥料をたっぷり使うため土に栄養があるので、5〜7月は雑草が伸びます。
自身のみかん作りのポリシーで除草剤は使わないので、夏場は草刈りは終わりがないですし、みかんの味は光合成が重要なので、葉が元気になるように肥料の葉面散布を暇があればやるようにしています。
お客様に自信をもってみかんを届けたいので、収穫が終わるまで全く気が抜けないですが、日々の繰り返しで美味しいみかんが出来た時の喜びはひとしおです。
味を追求し、樹上で熟成したみかん、是非ご家族の皆様でお楽しみください。