

山梨県は日本有数のフルーツ王国です。桃の収穫量は日本一で、多くの桃農園があります。品種改良なども盛んに行われており、高級桃や糖度の高いおいしい桃を数多く生産しています。このページでは、お取り寄せグルメや贈答品にもおすすめな人気の品種をランキング形式でご紹介します。その他、桃が好きな人なら知っておきたい山梨県産の桃の基礎知識や桃のおいしい食べ方などもあわせてお伝えします。最後には「豊洲市場ドットコム」が今食べてほしい一押しの山梨の桃も紹介しているので、チェックしてみてください。
日本有数のフルーツ王国として知られている山梨県は、桃やぶどう、さくらんぼ、すももの生産が盛んです。2020年度の桃の収穫量は3万400トンと日本一。さらにおいしい桃の生産地でもあります。
山梨県の気候は内陸性気候で年間の日照時間が長く、昼と夜の寒暖差が大きいのが特徴です。この気候はおいしい桃の栽培に適しています。太陽の光をたっぷりと浴びると、でんぷんが作られ、甘みの素になります。夜、気温が下がることでさらに甘みが果実の内部に蓄積されるのです。年間の降水量が少ないことも、桃の栽培には欠かせない条件といえます。雨が少ないため、病気や害虫が発生しにくいことも特徴です。
また、山梨県の甲府盆地を流れる富士川水系の笛吹(ふえふき)川とその支流に山から流れ出た土砂が積もって扇状地を形成します。扇状地の土壌は非常に水はけが良く、過湿を嫌う桃の栽培に適しているのです。
山梨県で栽培されている桃の品種は数多く、品種によって収穫時期が異なります。温室栽培も行われているため、4月〜9月と長い期間、山梨県産の桃が味わえます。山梨県で栽培されている桃の収穫時期を品種ごとにご紹介します。
●日川白鳳…4月下旬〜7月下旬
●白鳳…5月中旬〜7月下旬
●ちよひめ…6月中旬〜6月下旬
●夢しずく…7月上旬〜7月下旬
●浅間白桃…7月中旬〜8月上旬
●一宮白桃…8月上旬〜8月下旬
●川中島白桃…8月上旬〜8月下旬
●桜桃…9月上旬〜9月中旬
山梨県では桃の産地がブランド化されており、各名産地で栽培される桃は特に人気が高くなっています。時期によって収穫される桃の品種は異なりますが、味・品質・見た目ともに一級品がそろいます。甲府盆地の中央に位置する笛吹市春日居町で生産される桃は「春日居の桃」としてのブランドを確立して、高い評価を得ています。春日居町は気候や土壌など、おいしい桃ができる条件をすべて兼ね備えているのです。さらに春日居町ではこだわりの桃栽培を実施しています。
桃一玉ずつに袋をかけて栽培する「全品種有袋栽培」を取り入れており、桃を雨や病気から守っているのです。収穫の2週間前には袋の口を開けて、太陽の光を十分浴びさせます。太陽光を浴びることで桃は美しいピンク色に染まります。袋を開けるタイミングを少しでも間違うと、桃はきれいに色づきません。非常に熟練した農家の技が必要といえるでしょう。春日居の桃は6月中旬〜9月上旬に出荷されます。時期によって出荷される品種が異なります。
●6月中旬〜7月上旬…日川白鳳・加納岩白桃
●7月中旬〜8月上旬…白鳳・浅間白桃
●8月上旬〜8月下旬…なつっこ・川中島白桃
●8月下旬〜9月上旬…幸茜・さくら白桃
収穫する年の天候や気温によって、出荷時期は若干変わることがあります。山梨市にある県内最大級の桃の共選所「かのいわ中央共選所」から出荷される「ぴ〜一番」もブランド桃として人気です。「かのいわ中央共選所」は加納岩(かのいわ)・日下部・後屋敷・日川の共選所が統合して2016年に生まれ変わりました。「かのいわ中央共選所」では出荷する桃に形・糖度・重量・着色などの厳しい基準を設けており、基準をクリアした桃だけが「ぴ〜一番」ブランドを名乗れる仕組みです。以前は果皮の一部だけで糖度を測っていましたが、最新鋭の透過式糖度センサーを導入して桃全体を計測できるようになりました。その結果、選果精度が上がり、おいしくて甘い桃を選べるようになったのです。収穫期ごとに「白鳳」「なつっこ」「川中島白桃」などが出荷されます。
山梨県の桃農家では、よりおいしくて甘い桃が収穫できるよう品種改良が重ねられています。山梨県で誕生した新品種もチェックしておきたいものです。
2000年に山梨県果樹試験場で「浅間白桃」と「暁星」を交雑して誕生した「夢みずき」は次世代の山梨県産桃として注目されている新品種です。2013年に品種登録され、2021年現在は山梨県だけで栽培されている希少種でもあります。
2006年には同じく山梨県果樹試験場で「モモ山梨6号」と「日川白鳳」を交雑して「夢桃香(ゆめとうか)」が誕生しました。2019年に商標登録されたばかりの新品種で、市場への流通はまだ始まっていません。7月上旬に成熟期を迎える早生種で、果汁が多くて果肉が硬いのが特徴です。
味も見た目も一級品の山梨県産桃。出荷される桃は多種にわたり、それぞれに味わいが異なります。そのなかでも特に高い評価を得ている人気の品種をランキング形式でご紹介します。
第1位は、山梨県の最高級ブランドと称えられる「春日居の桃」。味・見た目・重量感などすべての点において、他の桃とは別格といわれています。市場関係者や高級果物店、有名百貨店などからも高い評価を得られるわけは選別方法にあります。
山梨県笛吹市の「春日居統一共選所」では、農家から納められた桃をすべてお皿にのせて検査をするため、産地箱に入るのまでは人の手に触れない仕組みです。さらに糖度・重量・色合いなどあらゆる面においてセンサーで厳しく検査を行います。特に糖度は他の共選所よりも基準を1度以上高く設定して、本当に甘い桃だけを選別しているのです。
出荷時期は6月中旬〜9月上旬で、時期によって出荷される品種が変わります。それぞれの味や特徴は次の通りです。
●日川白鳳・加納岩白桃…早生の品種ですが、甘さは十分。果肉は柔らかくジューシーな味わいです。
●白鳳・浅間白桃…春日居の桃の主力品種で大きさは中〜大玉。程よい硬さとたっぷりの果汁が魅力です。早生品種よりもしっかりとした糖度があるため、お中元などの贈答品に喜ばれます。
●なつっこ・川中島白桃…春日居の桃の中でも特に人気の高い品種。硬めの果肉と高糖度でフルーツ好きの人におすすめです。大玉サイズで見栄えも非常に良いのが特徴です。
●幸茜・さくら白桃…硬めで緻密な果肉を持つ糖度の高い晩成種。他の桃に比べて日持ちするため、お供えものにおすすめです。
時期によって違った味わいの桃を楽しめるのも「春日居の桃」の醍醐味といえます。
第2位は、1990年に品種登録された中生種「一宮水蜜」です。春日居地区と同様にブランド桃の生産地として名高い山梨県笛吹市一宮町の生産者・古屋氏が「浅間白桃」の枝変わり(突然変異)として発見しました。
一般的に大きい桃は300gといわれていますが、「一宮水蜜」はそれを超える300g〜450gの大玉です。適度に引き締まった硬めの果肉と「水蜜」の名の通り蜜のような甘い果汁が味わえます。
収穫期は8月上旬〜中旬のわずか2週間と短いこと、栽培が難しく生産農家が少ないこともあり、市場に出回るのはほんのわずかです。おもに関西方面で人気を博しているため、関東圏では入手困難といわれています。
最先端の透過式光センサーで厳しく検査しており、検査に合格した桃だけが出荷できます。
第3位は「かのいわ中央共選所」から出荷されるブランド桃「ぴ〜一番」です。厳しい選別基準をクリアした高品質な桃だけが「ぴ〜一番」を名乗れます。なかでも上位等級に位置する特秀「信玄」は糖度12度が基準です。選び抜かれた最高品質の桃だけが出荷されます。
「ぴ〜一番」の品種には、果肉が柔らかくてジューシーな早生種「白鳳」や赤い実が美しい「なつっこ」、緻密果肉の「川中島白桃」などがあります。いずれも味・見た目ともに申し分なく、ご自宅用はもちろん贈答品としてもおすすめです。
第4位は、次世代の山梨県産桃を担う存在として注目されている「夢みずき」です。「浅間白桃」と「暁星」を交配して生まれため、両者の魅力を受け継いでいます。糖度は15度以上のものもあり、ジューシーな甘さが特徴。果肉の繊維が少なく非常に食べやすい桃です。また、芳醇な香りも食欲をかき立て ます。注目の新品種をいち早く味わいたいフルーツ好きの人におすすめです。
美味しい桃を見分けるには、まず形を見ます。縦に伸びる縫合線を中心に左右対称になっている桃は、部位によって味の偏りがありません。ふっくら丸みのあるものが良いでしょう。皮はピンク色や黄色など桃本来の色が濃く出ているものや産毛がしっかりと生えているものなどが挙げられます。また、皮の表面に果点と呼ばれる白いつぶつぶがあるものは甘くて美味しい桃です。皮の表面全体に果点が広がっている桃は、甘みが増しており食べ頃です。
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新鮮な桃は、まずは生食で食べたいものです。しかし意外と難しいのが皮のむき方。桃は皮が薄くて果肉が柔らかいため、皮むきを失敗するとつぶれてしまうことがあります。これではせっかくの果汁もムダになってしまいます。果汁を逃さずに上手に皮をむくためには、力をかけすぎないことが大切です。最初に縫合線にそってナイフを入れ、種にそって一周させて切りこみを入れます。手のひらで優しく桃を包みこんでひねると、きれいに半分に割れます。あまり力をかけすぎず、繊維にそうようにしてひねりましょう。
半分に切れたところで、食べやすい大きさに実をカットします。半分に割った片方には種がついているので、ナイフの刃先が種に届くまで切れ込みを入れましょう。次に片手で実を持ってナイフで種を取り除きます。ナイフを種にそって上下に動かしましょう。
最後にまな板の上で皮をむきます。皮目を下に向け、ナイフを寝かせて皮と果肉の間に入れます。まな板とナイフが離れないように、桃を回転させながら皮と果肉をはがしていきましょう。
続いて桃を利用したレシピをご紹介します。
桃ジュースは、フレッシュな桃のおいしさをそのまま味わえます。桃2個の皮をむき小さくカットしてミキサーに入れ、水100mlとはちみつ大さじ1、はちみつ小さじ1を加えます。桃がなめらかになるまでミキサーで撹拌したら完成です。お好みによって、はちみつを砂糖に代えると、また違った味わいが楽しめます。水の代わりに牛乳やヨーグルトを入れて、スムージーにしても良いでしょう。桃本来の甘さだけを味わいたい場合は、皮をむいた桃1個に氷5個(または水50ml)をミキサーにかけるだけのシンプルなレシピがおすすめです。
桃の食感を残したままおいしく食べられるコンポート。皮をつけたまま作るので、桃が美しいピンク色に色づきます。水500mlと砂糖100gを鍋に入れて中火で煮て、砂糖が溶けたら半分にカットして種を取り除いた桃1個分を加えます。落とし蓋をして約5分煮込み、最後にレモン汁大さじ1を入れます。粗熱がとれたら桃の皮を取り除き、ボウルにうつして冷蔵庫で冷やせば完成です。加熱しているため、冷蔵庫で数日日持ちします。アイスクリームをそえて食べたり、ケーキやタルトのトッピングにしたりとアレンジしてもおいしいです。また、冷凍したコンポートをフードプロセッサーにかければ、夏におすすめの桃のシャーベットが作れます。
第4位は、次世代の山梨県産桃を担う存在として注目されている「夢みずき」です。「浅間白桃」と「暁星」を交配して生まれため、両者の魅力を受け継いでいます。糖度は15度以上のものもあり、ジューシーな甘さが特徴。果肉の繊維が少なく非常に食べやすい桃です。また、芳醇な香りも食欲をかき立てます。注目の新品種をいち早く味わいたいフルーツ好きの人におすすめです。
小さいお子さんでも食べやすい桃のゼリー。桃2個の皮をむいてくし切りにして、レモン1/2分のレモン汁をかけておきます。皮も使うので、よく洗っておきましょう。鍋に水300mlとグラニュー糖60g、桃の皮を入れて煮ます。沸騰したら弱火にして桃の香りと色が出るまで2分ほど煮込みましょう。煮込んだ後は桃の皮を鍋から取り出し、粉ゼラチン10gを少しずつ加えて混ぜます。鍋の中身をボウルにうつして氷で冷やします。粗熱がとれたら桃を加えて、固まるまで冷蔵庫で冷やしましょう。桃風味のゼリーと桃の果肉の食感が両方楽しめるレシピです。大人向けにアレンジするときは、白ワインや桃のリキュールを使うと良いでしょう。
厳しい基準をクリアして出荷される山梨県産の桃の味は格別です。一級品といわれるブランド桃はお取り寄せして自宅で味わうのもいいですし、贈答品としても喜ばれるでしょう。東京都にある豊洲市場の買参人の資格を持つネットショップ「豊洲市場ドットコム」は品揃えが豊富で、どれも新鮮な桃ばかり。贈答用におすすめの最高級の桃やお得な大容量セットまで、消費者のニーズに合った桃を販売しています。人気の希少種なども手に入りやすいので、ぜひチェックしてみましょう。
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