しっかり引き締まったみかんです。じょうのう膜は厚めです。
【完熟栽培の丹生みかん(にうみかん)】
国東市の生産者である岸田和章さんが作るみかん。丹生みかんは遅くに登場する晩生種のみかんです。栽培が難しく収穫量も少ないため、作り手を選ぶみかんです。そのため、作っている生産者も多くありません。内皮(じょうのう膜)は厚い品種ですが、とても甘みが強く酸味もほとんどなく、風味も良いです。
1月の上旬までじっくり樹上におき、完熟させました。収穫後は、貯蔵庫で3〜4週間 置くことで、酸味がとれてまろやかな味わいに変わります。完熟栽培と簡単にいっても、多くの生産者は鳥害や自然落果のリスクがあるなかで、なかなか簡単にはできません。
扁平な形のみかんで、糖度も高く濃いですが、不思議と後味はすっきり。岸田さんが作るみかんは、晩生の品種でも果皮が硬く引き締まっています。果皮から果実にきちんと栄養が届いている証であり、とても良く仕上がっています。
【晩生種のみかん】
露地みかんは9月〜3月まで、販売されます。収穫する時期により、早い時期の物から順番に、極早生種(ごくわせしゅ)⇒早生種(わせしゅ)⇒中生種(なかてしゅ・ちゅうせいしゅ)⇒晩生種(おくてしゅ・ばんせいしゅ)と区分されます。
一般的な特徴としては、極早生⇒晩生に向かうにつれて、糖度は低い⇒高くなり、じょうのう膜は薄い⇒厚くなり、酸は高い⇒低くなります。