収穫まで袋を取らない白桃
岡山県が育成した新品種『白皇(はくおう)』です。
16〜17度にもなる高い糖度、強い甘さが特徴です。
乳白色な果皮・果肉です。種の周りは濃く赤色に色が付いています。肉質は繊維が少なく晩生の桃にしては柔らかめです。
桃の名産地でもある岡山の白桃のこだわりは「香り」と「食感」。
繊細で滑らかな口当たりを実現する為に1玉1玉丁寧に袋をかけ、丹精込めて育てられました。果実にはほとんど陽を浴びせずに育てるため、果肉は繊細で滑らかになり、上品な甘さに仕上がります。
等級は最高等級のロイヤル(糖度基準12度)です。
現在では、全国的に知られるようになった岡山の桃づくりですが、その始まりは明治8年にまでさかのぼります。中国から伝えられた「上海水蜜」「天津水蜜」をきっかけに桃づくりが本格的に行われるようになりました。それ以来、桃づくりに適した温暖な気候と研究熱心な生産者により改良・開発が続けられ、これまでに30品種以上の桃が誕生しています。
【食べ頃】
硬い場合には3〜5日涼しいところで追熟してください。
表皮からうすい緑色が消えて、乳白色になった頃が目安となります。桃特有の芳香が立ち、手で軽く持った際に柔らかく感じたら食べ頃です。
消費期限 | 早めにお召し上がりください |
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保存方法 | 涼しいところで保存 |
販売情報 | 販売終了 |
岡山の桃の袋掛け栽培の利点
岡山の桃の特徴は、上品で透き通るように白いこと。
この白さの秘密は、昔ながらの袋かけ栽培にあります。まだ青くてピンポン玉くらいの実を一つ一つ手作業で丁寧に袋をかけていきます。
もともと病害虫の予防のために考案されたものですが、日光を遮ることで、アントシアニンと呼ばれる色素が合成されて表面が赤くなるのを防ぎます。
また、植物は、直射日光により果実の品温が上がると、蒸散して気化熱により品温を低下させようとします。このことにより水分を運ぶ維管束(繊維質)が発達し、果肉が固く感じられます。
岡山の桃は収穫まで袋をかけて直射日光を遮り品温の上昇が抑えられるため、繊維質の少ない、とろけるような触感となります。