じょうのう膜が薄い早生みかん。みかんの底力を見せつけられる濃厚さ
原田柑橘園の「横須賀みかん」です。
水分ストレスを極限まで加えた樹からなる「横須賀みかん」は、外皮もじょうのう(中の皮)も薄く、弾けるような肉質、甘さと酸味が見事に調和しています。
「コタツのおとも」として身近な温州みかんですが、温州みかんとは総称で、その品種は興津早生や宮川早生など200以上あります。いずれも皮が薄くてむきやすく、食べやすいのが特徴です。
「横須賀みかん」は、ギリギリまで水分を絞っているため、皮がむきにくいものが多いのですが、その皮をむくと爽やかな香りが漂い、カドのない酸味と甘さは、拝みたくなるほどの味わい深さがあります。
原田柑橘園では、無加温ハウスと露地で、マルチシートを敷き、果樹を枯らさないギリギリの水分量を維持することで、みかん本来の味を最大限に引き出す栽培をしています。
水分が多いと果実は大きくなるものの、糖度が薄まってしまいます。さらに、根腐れや病気の発生にも繋がります。
しかし、水を絞りすぎると、木が弱り落果しやすくなるため、この絶妙な水分調整は、50年以上栽培を続ける熟練のなせる技と言えます。
温州みかんの底力を見せつけられる「ひとに教えたくなる横須賀みかん」です、どうぞお試しください。
■『横須賀みかん(最上級 きく)』約5kg 産地箱入はこちら
■『横須賀みかん(赤秀品)』約2.5kg 簡易箱はこちら
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保存方法 | 常温 |
販売情報 | 販売終了 |
■原田柑橘園と菊みかん
神奈川県横須賀市の南端、津久井浜にある原田柑橘園は、当主の隆司さんが管理をする三代続くみかん生産者です。
原田さんは、もともと7〜8月が旬のハウスみかんを栽培していましたが、燃料に頼りすぎるみかん栽培に疑問を抱き、「このハウスを活かして、日本一うまいみかんを作ろう」と一念発起。現在は、無加温のハウスとマルチドリップ栽培で、11〜12月の早生みかんを中心に、水分管理など工夫を凝らし、究極のみかん作りを続けています。
横須賀みかんの「きく」は、外皮に菊花のような凹凸が表れているのが特徴です。農家の間では通称「菊みかん」と呼ばれ、実はこの状態のみかんこそ、旨味が凝縮された最も味の濃いみかん。
しかし、日照や雨量等による偶然の産物に近い形でしか現れにくく、さらに実っても1本の樹のごく一部に現れる程度。またゴツゴツした外見のため市場流通もごく僅かです。